りそなAM-Smart-i 新興国株式インデックス

 

 

りそなAM-Smart-i 新興国株式インデックス(以下、Smart-i 新興国株式インデックス)は、りそなアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンドの方式のインデックスファンドです。

Smart-i 新興国株式インデックスは、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの株式を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(RM・新興国株式・マザーファンド)を通じて行います。RM・新興国株式・マザーファンドはインデックスファンドであるため、Smart-i 新興国株式インデックスもインデックス型の運用をしています。

 

Smart-i 新興国株式インデックスの交付目論見書(2022年9月28日)はこちら

Smart-i 新興国株式インデックスの交付運用報告書(第5期:2022年6月27日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年8月29日
決済日毎年6月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3740%(税抜:年率0.3400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

新興国の株式を実質的な主要投資対象とし、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

RM・新興国株式・マザーファンドを通じて、金融商品取引所に上場、または店頭登録されている新興国の株式、新興国株式の指数を対象指数とした上場投資信託(ETF)への投資を行う。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

実質組み入れ外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジは行わない。

 

特色④

購入時手数料のないノーロード型のファンドである。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

Smart-i 新興国株式インデックスは、松井証券でも取り扱っています。
松井証券は、豊富な投資サービスを取り扱う老舗のインターネット証券です。

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運用実績(2022年6月30日時点)

設定からの期間5年(2017年8月29日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,412円:△2,412円
トータルリターン△13.49%(2022年10月31日)
純資産総額30.4億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲4.4%・▲1.5%
2021年△43.3%・△43.5%
2022年▲8.8%・▲7.8%
収益率2018年▲17.6%
2019年△17.9%
2020年△7.4%
2021年△8.2%
2022年▲0.2%
Smart-i 新興国株式インデックス:交付目論見書より
Smart-i 新興国株式インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額30.4億円(2022.6.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2021年:△836百万円
2020年:△671百万円
2019年:△479百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△4.64%
全期間:△13.49%
期間割:△2.61%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△16.34%
信託報酬0.3740%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス1.0ポイント☆☆☆(Bad)
シャープレシオ直近3年:0.24☆(Worst)
標準偏差直近3年:19.25☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,398円から当期12,215円(前年比-1,183円)に下落しました。
  • 純資産総額:30億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しており、流入額は直近3年間で20億円程度となっています。
  • トータルリターン:平均年率2.61%。大きなリターンは待できません。
  • 信託報酬:税込み0.3740%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを1.0%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはとても小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

りそなAM-Smart-i 新興国株式インデックス(以下、Smart-i 新興国株式インデックス)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの株式を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である新興国の株式は、新型コロナウイルス問題に伴う先行きの不透明感が続く中、各国の政策当局による財政・金融支援策に対する期待や、米国の実質金利低下に伴う米ドル安・新興国通貨高などが支援材料となり、新興国の株式市場は底堅く推移しました。地域別では、実体経済に着実な回復が見られる中国や、コロナ禍に伴う生活様態の変容などから旺盛な半導体需要が期待される韓国・台湾など、相対的に市場規模の大きい国が上昇を牽引しました。全体として、新興国の株式市場はおおむね上昇しました。

運用成績は、可もなく不可もなくといったところです。Smart-iシリーズはいずれも純資産総額が小さい傾向にあり、当ファンドも例に漏れず純資産総額が30億円程度です。ただし、資産は流入傾向にありますから、長期的には安定ラインに乗ってくるかもしれません。一方、信託報酬は税込み0.4%間近と、低コストとは言えない中で、トータルリターンは平均年率5%にすら達していません。収益性は低いと言わざるを得ず、潜在的なるリスク(カントリーリスクなど)もあるため、現時点では魅力的に光る商品ではないかもしれません。

つみたてNISAに対応するSmart-iシリーズの8商品は、いずれも資産の運用方法がオーソドックスな商品です。運用方法がわかりやすいゆえに、先の展開が読みやすく、個人のポートフォリオを構築しやすいことがメリットですが、投資としての面白みに欠ける点がデメリットと言えるかもしれません。つみたてNISAに対応するSmart-iシリーズには、国内株式、米国株式、先進国株式、新興国株式、世界株式、安定型資産(債券)優位のバランス型と、同シリーズ内の商品だけで良好な資産運用が可能です。インターネット証券を中心に、同シリーズを販売している銀行や証券会社が多いのもいいですね。

 

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