三菱UFJ国際-eMAXIS 新興国株式インデックス

 

 

三菱UFJ国際-eMAXIS 新興国株式インデックス(以下、eMAXIS 新興国株式インデックス)は、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

eMAXIS 新興国株式インデックスは、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの株式を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行われます。新興国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、eMAXIS 新興国株式インデックスもインデックス型の運用になります。

 

eMAXIS 新興国株式インデックスの交付目論見書(2022年10月26日)はこちら

eMAXIS 新興国株式インデックスの交付運用報告書(第13期:2022年1月26日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2009年10月28日
決済日毎年1月26日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.6600%(税抜:年率0.6000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)と連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されている新興国の株式などに投資を行う。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

原則として、為替ヘッジは行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS 新興国株式インデックスは、【LINE証券】でも取り扱っています。
LINE証券株式会社は、数百円から投資ができるとても手軽な証券会社です。

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運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間13年(2009年10月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒18,725円:△8,725円
トータルリターン△75.44%(2022年10月31日)
純資産総額337.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△9.8%・△11.0%
2021年△21.5%・△22.4%
2022年▲4.5%・▲3.8%
収益率2018年▲17.6%
2019年△17.9%
2020年△8.4%
2021年△8.2%
2022年▲2.7%
eMAXIS 新興国株式インデックス:交付目論見書より
eMAXIS 新興国株式インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額337.5億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△3,135百万円
2020年:▲1,032百万円
2019年:▲1,821百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△4.86%
全期間:△75.44%
期間割:△5.80%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△23.66%
信託報酬0.6600%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.7ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.26☆(Worst)
標準偏差直近3年:19.01☆☆(Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場がやや下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期19,826円から当期18,928円(前年比-898円)に下落しました。
  • 純資産総額:300億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:直近3年間は流出傾向にあります。ただし、2021年は最終的にプラスになりました。
  • トータルリターン:平均年率5.80%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.6600%。インデックスファンドの中ではコストがやや重く感じます。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを0.4%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS 新興国株式インデックス(以下、eMAXIS 新興国株式インデックス)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、東アジアの株式を中心にポートフォリオを構築します。

当ファンドの投資対象である新興国の株式は、好調な経済指標などを受けて上昇する局面もありましたが、中国の大手不動産会社(恒大集団)の債務問題や、世界的なインフレーションへの警戒感などを背景に下落しました。全体として、当期を通じて新興国の株式市場が下落しました。

運用成績は、総じてパッとしません。純資産総額は300億円超の巨大ファンドと言える規模ですが、直近は資産が流出傾向にあり、半年前と比べるとわずかに資産を減らしました。トータルリターンは平均年率が5.80%という何とも言えない数字ですが、0.6%台の信託報酬や投資対象に潜在するリスクを補えるほどのものではありません。

純資産総額に対しての地域・国別の投資比率は、約32%が中国、約16%が台湾、約13%が韓国と、東アジアの地域・国に60%以上が配分されています。当ファンドのベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスは、MSCI コクサイ・インデックスに比べれば、投資対象の地域・国の偏りは小さいですが、それでも特定の地域(東アジア)の影響が強く表れます。特に、最も大きな配分を占めている中国は、チャイナ・ショック、米中貿易摩擦、武漢肺炎、夏季・冬季オリンピック、恒大集団のデフォルト危機、上海ロックダウンと、たった数年で国内のみならず世界にも大きな影響を与えるような事変が立て続けに起きています。加えて、ロシアによるウクライナ侵攻も今後大きく響いてくるでしょう。

 

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