農林中金-NZAM・ベータ・S&P500

 

 

農林中金-NZAM・ベータ・S&P500(以下、NZAM・ベータ・S&P500)は、農林中金全共連アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

NZAM・ベータ・S&P500は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(S&P500インデックス・マザーファンド)を通じて行います。S&P500インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、NZAM・ベータ・S&P500もインデックス型の運用になります。

 

NZAM・ベータ・S&P500の交付目論見書(2022年9月14日)はこちら

NZAM・ベータ・S&P500の交付運用報告書(第2期:2021年12月13日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2020年2月13日
決済日毎年12月11日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2640%(税抜:年率0.2400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

S&P500指数(配当込み・当社円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

米国の株式を主要投資対象とし、S&P500指数(配当込み・当社円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用を行う。

S&P500指数
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する米国株式の株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄を、時価総額加重平均方式により指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:✕

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運用実績(2022年7月末日時点)

設定からの期間2年半(2020年2月13日~)
基準価額の増減10,000円⇒15,153円:△5,153円
トータルリターン(設定来)△46.09%(2022年9月30日)
純資産総額1.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△4.0%・△4.0%
2021年△41.3%・△41.7%
収益率2020年△5.2%
2021年△44.0%
2022年△0.1%
NZAM・ベータ・S&P500:交付目論見書より
NZAM・ベータ・S&P500:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1.6億円(2022.7.末)☆(Worst)
資産の流入出2021年:△51百万円
2020年:△23百万円
2019年:
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:
全期間:△46.09%
期間割:△17.84%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率直近3年:
信託報酬0.2640%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2021年:マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:
標準偏差直近3年:

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期10,400円から当期14,692円(前年比4,292円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円に満たない極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:2年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:平均年率17.84%超。大きなリターンが期待できますが、設定からの期間が浅いため、数字を過信しすぎない方がいいでしょう。
  • 信託報酬:税込み0.2640%。インデックスファンドの中でも比較的コスト小さい方です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるS&P500指数を0.4%下回りました。
  • シャープレシオ:設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。
  • 標準偏差:設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。

 

総評

農林中金-NZAM・ベータ・S&P500(以下、NZAM・ベータ・S&P500)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

組み入れ銘柄の上位は、誰もが知っている超有名企業ばかりです。その超有名企業が純資産総額に対して25~35%程度を占めているため、収益性が非常に高くなっています。特に、2021年は新型コロナウイルスの流行から反発して、米国の株式市場の株価バブルとなりました。NZAM・ベータ・S&P500は、設定からのほぼすべての期間が、この株価バブルの時期にリンクしていたため、平均年率(≒設定来のトータルリターン)が一時40%を超えるとい事態を招きました。当然、このハイリターンがいつまでも続くことはないでしょうが、S&P500指数をベンチマークとする投資信託の爆発力を体現しました。ただし、2021年末から世界的に株価が下がり、それに連動して当ファンドのリターンも下がったため、現在は平均年率26%程度に落ち着いています。

運用成績は、高い数字となったトータルリターン以外は、そこまで目立つものはありません。ファンドの規模は非常に小さく、直近の資産の流入状況も芳しくないため、短期的にファンドとしての安定性が確保されることはなさそうです。一方、コストパフォーマンスや指数との連動性は良好です。

農林中金全共連アセットマネジメント株式会社が発行するつみたてNISA対応の投資信託は、まだまだ若い商品であるため、売買した場合でもしばらくは様子を見ていきたいところです。いずれもファンドの規模が小さく(純資産総額が小さく)、資産の流入もわずかですが、単純な運用方針とベンチマークに裏付けられた低コストを武器に、直近では高いリターンをたたき出しています。

 

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