三井住友TAM-SMT・8資産インデックス・バランス・オープン

 

 

三井住友TAM-SMT・8資産インデックス・バランス・オープン(以下、SMT・8資産インデックス・バランス・オープン)は、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

SMT・8資産インデックス・バランス・オープンは、8つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託です。また、8つの資産の投資比率は均等です。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(国内株式インデックス・マザーファンド、国内債券インデックス・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、外国債券インデックス・マザーファンド、新興国株式インデックス・マザーファンド、新興国債券インデックス・マザーファンド、J-REITインデックス・マザーファンド、グローバルREITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。

 

SMT・8資産インデックス・バランス・オープンの交付目論見書(2023年2月11日)はこちら

SMT・8資産インデックス・バランス・オープンの交付運用報告書(第11期:2022年11月10日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年8月25日
決済日毎年5月・11月の各10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年2回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.10%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

国内および海外の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に分散投資し、ファミリーファンド方式で運用を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。
JPモルガン・ガバメント・ポンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色②

8つのマザーファンド受益証券への均等配分を基本配分比率とします。

基本投資比率

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月30日時点)

設定からの期間5年半(2017年8月25日~)
基準価額の増減10,000円⇒13,226円:3,226円
トータルリターン31.46%(2023年2月28日)
純資産総額1.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:(1.1%)
2021年:19.6%
2022年:(0.4%)
収益率2018年:(7.0%)
2019年:15.7%
2020年:0.3%
2021年:16.5%
2022年:(0.9%)
SMT・8資産インデックス・バランス・オープン:交付目論見書より
SMT・8資産インデックス・バランス・オープン:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1.5億円(2022.11.30)☆(Worst)
資産の流入出2020年:26百万円
2021年:46百万円
2022年:42百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:6.56%
5年:5.00%
設定来:5.10%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(0.4%)
3年:18.1%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.60
5年:0.51
設定来:0.52
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:11.85
5年:10.73
設定来:10.37
☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,329円から当期13,177円(前年比-52円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円未満の極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:直近3年間の年率6.56%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。インデックスファンドの中ではコストがやや重い部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや小さいです。

 

総評

三井住友TAM-SMT・8資産インデックス・バランス・オープン(以下、SMT・8資産インデックス・バランス・オープン)は、8つの資産(国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券、国内REIT、外国REIT)に投資する投資信託です。また、8つの資産の投資比率は均等です。

SMT・8資産インデックス・バランス・オープンの比較対象となるのが、同じ委託会社が発行する三井住友TAM-SMT・世界経済インデックス・オープン(以下、SMT・世界経済インデックス・オープン)、三井住友TAM-SMT・世界経済インデックス・オープン(株式シフト型)(以下、株式シフト型)、三井住友TAM-SMT・世界経済インデックス・オープン(債券シフト型)(以下、債券シフト型)の3ファンドです。SMT・8資産インデックス・バランス・オープンとその他の3ファンドの違いは、投資対象の資産が2つ(国内REITおよび外国REIT)少ないことと、国内総生産(GDP)を参考にした国・地域別の投資配分によらず、8つの資産に均等に投資する点にあります。ただし、今のところこれらの違いが運用成績に大きな差をつけているということはありません。

8資産に均等に投資しているため、運用成績はオーソドックスなバランス型の投資信託の平均的なものになります。トータルリターン、信託報酬、シャープレシオなどはそれらしい数字になっています。一方、純資産総額や資産の流入出は心もとない状態です。資産は減ってこそいないものの、増加量はかなり小さく、ファンドの規模も小さいです。成績はそこそこであるものの(そこそこだからこそか)、人気があるファンドとは言えません。

先にも紹介した3ファンドは、株式と債券の投資割合を変えることでバリエーションを醸していることに加え、国内総生産(GDP)という指標を基に、現実世界にリンクした運用を目指しています。一方、SMT・8資産インデックス・バランス・オープンは、画一的な運用方法であるため、投資の初心者にはわかりやすいものの、積極的な収益を測るには物足りない商品となっています。もっとも、そもそもバランス型の投資信託であるため、リターンよりも分散投資や安全性が重要なのかもしれませんが。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA