野村-のむラップ・ファンド(積極型)

 

 

野村-のむラップ・ファンド(積極型)(以下、のむラップ・ファンド(積極型))は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

のむラップ・ファンド(積極型)は、5つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、世界REIT)に投資する投資です。のむラップ・ファンドには、アクティブ運用の「積極型」の他に、5つの資産の投資比率の異なる4つのファンド(保守型、やや保守型、普通型、やや積極型)があります。ただし、つみたてNISAに対応しているのは、のむラップ・ファンド(積極型)だけです。

5つの資産への投資は、5つのマザーファンド(国内株式・マザーファンド、国内債券・NOMURA-BPI総合・マザーファンド、外国株式・MSCI コクサイ・マザーファンド、外国債券・マザーファンド、世界REITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。5つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、のむラップ・ファンド(積極型)もインデックス型の運用になります。

 

のむラップ・ファンド(積極型)の交付目論見書(2022年11月12日)はこちら

のむラップ・ファンド(積極型)の交付運用報告書(第12期:2022年2月18日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2010年3月15日
決済日毎年2月18日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に1.10%(税抜:1.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.5180%(税抜:年率1.3800%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として積極的な運用を行う。

 

特色①

国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、世界各国(日本を含む)の不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とする。

 

特色②

「のむラップ・ファンド」は、リスクが異なる「保守型」、「やや保守型」、「普通型」、「やや積極型」、「積極型」の5つのファンドで構成されている。

 

特色③

マザーファンドへの投資を通じて、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、世界REITに分散投資を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
S&P 先進国REITインデックス
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する先進国の不動産投資信託(REIT)の動向を表す指数です。REIT市場がある先進国のうち、時価総額や流動性などの基準を満たす銘柄を基準とした時価総額加重平均で算出しています。

 

特色④

各マザーファンドへの投資配分比率は、ファンドの投資助言会社である野村証券株式会社が独自に開発したモデルを用い、各資産の期待リターンや推定リスク、各資産間の相関係数などをもとに最適化した結果を踏まえて決定する。

各資産の投資比率(上限)

のむラップ・ファンド(積極型):交付目論見書より

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

のむラップ・ファンド(積極型)は、松井証券でも取り扱っています。
松井証券は、豊富な投資サービスを取り扱う老舗のインターネット証券です。

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運用実績(2022年3月31日時点)

設定からの期間12年半(2010年3月15日~)
基準価額の増減10,000円⇒27,523円:△17,523円
トータルリターン△196.43%(2022年10月31日)
純資産総額996.7億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△12.6%
2021年△7.2%
2022年△12.4%
収益率
のむラップ・ファンド(積極型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額996.7億円(2022.10.31)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△23,805百万円
2020年:△5,821百万円
2019年:△1,307百万円
☆☆☆☆☆☆(Great)
トータルリターン直近3年:△10.99%
全期間:△196.43%
期間割:△15.61%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率直近3年:△31.11%
信託報酬1.5180%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.77☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:14.24☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内および外国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期24,423円から当期27,430円(前年比3,007円)に上昇しました。
  • 純資産総額:1,000億円間近の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。2021年は単年で200億円以上の資産が流入しました。
  • トータルリターン:平均年率15%超。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み1.5180%。アクティブファンドの中でもコストが重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:明確なベンチマークがないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

野村-のむラップ・ファンド(積極型)(以下、のむラップ・ファンド(積極型))は、5つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、世界REIT)に投資する投資です。のむラップ・ファンドには、アクティブ運用の「積極型」の他に、5つの資産の投資比率の異なる4つのファンド(保守型、やや保守型、普通型、やや積極型)があります。ただし、つみたてNISAに対応しているのは、のむラップ・ファンド(積極型)だけです。のむラップ・ファンド(積極型)は、名を冠しているとおり、5つのファンドの中で最もハイリスク・ハイリターンの商品となっています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、新政権による金融所得課税の強化への警戒感が高まったことや、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)への懸念が高まったことなどを背景に下落した場面もありましたが、2021年12月、新型コロナウイルスのオミクロン株の経済的影響に対する懸念が後退したことなどを背景に上昇に転じました。当ファンドの投資対象である国内の債券は、日銀による金融緩和策が継続したこと、米国や欧州で、新型コロナウイルスの感染再拡大による景気への悪影響が懸念されたことなどを背景に、国内債券の利回りは低下(価格上昇)した場面があったものの、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の経済的影響に対する懸念が後退したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期の金融緩和縮小が意識されたことなどを背景に、国内債券の利回りは上昇(価格下落)しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、金融緩和縮小が意識されたことや、中国大手不動産企業の債務問題により投資家のリスク回避姿勢が強まったことなどを背景に下落した場面もありましたが、2021年12月、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の経済的影響に対する懸念が後退したことや、米国の年末商戦が想定以上に好調であったことなどを背景に上昇に転じました。当ファンドの投資対象である外国の債券は、早期の利上げ開始や、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和縮小に対する懸念が高まったことなどを背景に、外国債券の利回りは上昇(価格下落)した場面もあったものの、米国や欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大による景気への悪影響が懸念されたことなどを背景に、外国債券の利回りは低下(価格上昇)しました。当ファンドの投資対象である世界REITは、世界各国で新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)の感染が拡大したこと、米国の金融緩和縮小が意識されたことや、緊迫するウクライナ情勢への懸念が高まったことなどを背景に下落しました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額や直近の資産の動きは申し分ない数字となっています。トータルリターンもバランス型の投資信託としては大きく、平均年率が15%を超えています。一方、信託報酬は1.5%超と、アクティブファンドの中でも比較的重い数字ですが、リターンや安定性がが伴っているため、割高と感じることはないでしょう。分散性が評価され、シャープシオや標準偏差も良好です。

運用方針、投資対象の資産やマザーファンドが同じであり、投資対象の投資比率だけを変えてバリエーションを持たせるシリーズ商品はいくつかありますが、当ファンドのように投資対象の投資比率を固定せず、一定の制約の中で幅を持たせているものは多くありません。投資対象の投資比率に幅を持たせることで、各市場動向に応じた柔軟な運用は可能ですが、その分信託報酬も大きくなっています。

 

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