ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)

 

 

ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型))は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資するバランス型の投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)は、債券への投資比率が高いため、「安定型」の名を冠しています。当ファンドの姉妹ファンドであるニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型))、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型))、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型))は、債券への投資比率が最も高いDCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)でさえ、当ファンドよりは債券への投資比率が低くなっています。

4つの資産への投資は、4つのマザーファンド(ニッセイ・国内株式インデックスマ・マザーファンド、ニッセイ・国内債券パッシブ・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。4つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)もインデックス型の運用になります。

 

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)の交付目論見書(2022年11月22日)はこちら

DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)の交付運用報告書(第5期:2022年2月21日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年7月14日
決済日毎年2月21日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1540%(税抜:年率0.1400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

ニッセイ・国内株式インデックスマ・マザーファンド、ニッセイ・国内債券パッシブ・マザーファンド、ニッセイ・外国株式インデックス・マザーファンド、ニッセイ・外国債券インデックス・マザーファンドを主要投資対象としてバランス運用を行い、実質的に国内外の株式市場および債券市場の動きを捉えることを目標に運用を行う。

 

特色①

マザーファンドを通じて、実質的に国内株式・国内債券・外国株式・外国債券に投資する。

 

特色②

主要投資対象とする4つのマザーファンドを通じて、バランス運用を行い、国内外の株式市場および債券市場の動きを捉えることを目指す。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。

投資比率(基本ポートフォリオ)

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

資産の運用がわからないという人は株式会社DIPSの資産運用セミナー【マネきゃん/Money Camp】を受けてみよう。
マネきゃんは、60分の無料オンラインセミナーです。

👇👇👇



 

運用実績(2022年8月末日時点)

設定からの期間5年(2017年7月14日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,864円:△864円
トータルリターン(設定来)△8.58%(2022年10月31日)
純資産総額104.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△3.9%・△4.1%
2021年△0.7%・△0.9%
2022年△0.7%・△1.0%
収益率2018年▲1.8%
2019年△4.4%
2020年△1.9%
2021年△3.1%
2022年▲1.2%
DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型):交付目論見書より
DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額104.0億円(2022.8.末)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2021年:△2,906百万円
2020年:△2,530百万円
2019年:△2,531百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△1.31%
全期間:△8.58%
期間割:△1.63%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△2.76%
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.3ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.49☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:2.68☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期10,669円から当期10,748円(前年比79円)に上昇しました。
  • 純資産総額:100億円超の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額はそこそこです。
  • トータルリターン:平均年率1.63%。リターンはほとんど期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.1540%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証株価指数(TOPIX)を0.3%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です
  • 標準偏差:ブレ幅はほとんどありません。

 

総評

ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型))は、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資するバランス型の投資信託です。4つの資産のうち、債券への投資比率が高いため、「安定型」の名を冠しています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期首から2021年8月まで、一喜一憂する展開となりましたが、その後は良好な企業決算やワクチン接種拡大に伴う景気回復への思惑などから上昇に転じました。しかし、年明け以降、米国の金融政策の転換に伴う利上げ加速への警戒感やロシア・ウクライナ情勢の緊迫化を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、再び軟調な展開となり当期末を迎えました。当ファンドの投資対象である国内の債券は、 期首以降、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたまん延防止等重点措置の発令や、緊急事態宣言の延長により低下基調が続きました。2021年12月下旬以降、商品価格の上昇を受けて日銀の物価見通しが上方修正され、金融政策正常化が早まるとの観測が高まったことなどから金利は大きく上昇しました。当ファンドの投資対象である外国の株式は、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)における金融政策引き締めに積極的な内容を受けて、長期金利が大幅に上昇したことなどを背景に下落しました。2022年1月以降、米国の金融政策引き締めへの警戒感の高まりや、ロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりから投資家心理が悪化しましたが、前期末比で見ると上昇して当期末を迎えました。当ファンドの投資対象である外国の債券は、期首以降、米国の景気回復期待に加えて、国債増発やインフレーション加速への懸念から金利は上昇しました。2021年12月、オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が広がったことことから金利は大幅に上昇しました。当期末にかけてはロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりから上昇基調は途絶えましたが、前期末比で見ると上昇して当期末を迎えました。

運用成績は、おおむね平凡です。純資産総額は小さくも大きくもないあと一歩という数字です。資産も流入傾向にあるため、数年以内には純資産総額100億円に届くでしょう。4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)の投資比率が、国内株式5%、国内債券60%、外国株式5%、外国債券25%、短期金融資産5%と、債券偏重の運用になっているため、トータルリターンは数%で推移しています。今後も大きく気上昇することはないでしょう。一方、安定型資産中心の運用となっているため、シャープレシオや標準偏差などのリスク指数は良好な数字となっています。

当ファンドの姉妹ファンドであるニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型))、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(標準型))、ニッセイ-DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型)(以下、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(株式重視型))は、最も債券への投資比率が高いDCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(債券重視型)でも、債券への投資比率は65%であり、4つのファンドの中では、DCニッセイ・ワールド・セレクトファンド(安定型)がその名のとおり最も安定した運用が期待できるファンドとなっています。

個人的にはDCニッセイ・ワールド・セレクトインデックス(債券重視型)を選ぶくらいなら、安定に振り切ったDCニッセイ・ワールド・セレクトインデックス(安定型)の方が好きです。ただし、対象地域を見ると、地域・国における分散投資の観点からはそこまで効果的はありません(国内債券に偏っている)。そのため、総合的に考えるとDCニッセイ・ワールド・セレクトインデックス(標準型)流れやすいのでしょう。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA