大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) / 大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

 

 

iFreeシリーズは、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)の主力商品です。

iFreeシリーズには、スタンダードなインデックス投資をする「iFree」、個性的なインデックスに投資する「iFree NEXT」、有望株に投資する「iFree レバレッジ」、テーマ型ファンドの「iFree Active」、ETFに投資する「iFree ETF」があります。このうち、つみたてNISAに対応しているのは「iFree」だけです。

大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)(以下、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり))および大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)(以下、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし))は、外国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI コクサイ・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。2ファンドの違いは為替ヘッジあり・なしの違いだけです。為替ヘッジありのiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)には、為替差益が発生しません。2ファンド間に信託報酬の差がないのは、少しだけ珍しい特徴です。

外国の株式への投資は、1つのマザーファンド(外国株式インデックス・為替ヘッジ型・マザーファンドまたは外国株式デックス・マザーファンド)を通じて行います。外国株式インデックス・為替ヘッジ型・マザーファンドおよび外国株式デックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)およびiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)もインデックス型の運用になります。

 

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)の交付目論見書(2023年2月22日)はこちら

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)交付運用報告書(第6期:2022年11月30日)はこちら

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)の交付目論見書(2023年2月22日)はこちら

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)交付運用報告書(第7期:2022年11月30日)はこちら

 


 

基本情報

iFree 外国株式インデックス為替ヘッジあり為替ヘッジなし
単位型・追加型追加型追加型
投資対象地域海外・グローバル(日本を除く)海外・グローバル(日本を除く)
投資対象資産株式株式
補足分類インデックス型インデックス型
投資形態ファミリーファンドファミリーファンド
設定日2017年8月31日2016年9月8日
決済日毎年11月30日(休業日の場合は翌営業日)毎年11月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回年1回
為替ヘッジありなし
信託期間無制限無制限
NISA一般・つみたて一般・つみたて

 

手数料

iFree 外国株式インデックス為替ヘッジあり為替ヘッジなし
購入時手数料なし(ノーロード)なし(ノーロード)
信託財産留保額なしなし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2090%(税抜:年率0.1900%)以内をかけた額日々の純資産総額に年率0.2090%(税抜:年率0.1900%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

外国の株式に投資し、投資成果をMSCI コクサイ・インデックス(円ベース・(iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり))は円ヘッジ)の動きに連動させることを目指す。

MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)の上位組み入れ銘柄

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)の上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月30日時点)

iFree 外国株式インデックス為替ヘッジあり為替ヘッジなし
設定からの期間5年半(2017年8月31日~)6年半(2016年9月8日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,782円:4,782円10,000円⇒23,930円:13,930円
トータルリターン50.45%(2023年3月31日)139.93%(2023年3月31日)
純資産総額86.0億円254.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:10.5%・12.8%
2021年:25.7%・23.9%
2022年:(14.8%)(16.2%)
2020年:9.3%・7.4%
2021年:36.6%・34.7%
2022年:4.8%・3.1%
収益率2018年:(9.3%)
2019年:28.2%
2020年:12.4%
2021年:25.8%
2022年:(17.1%)
2018年:(11.1%)
2019年:28.8%
2020年:8.8%
2021年:38.2%
2022年:0.7%

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり):交付目論見書より
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり):交付目論見書より

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし):交付目論見書より
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)

項目数値評価
純資産総額86.0億円(2022.11.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2020年:1,066百万円
2021年:2,598百万円
2022年:2,010百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:14.46%
5年:7.35%
設定来:7.59%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率1年:(14.8%)
3年:23.4%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.2090%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス1.6ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.89
5年:0.50
設定来:0.52
☆☆☆☆☆(Good)
標準偏差3年:16.79
5年:17.08
設定来:16.39
☆☆☆(Slightly Large)

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

項目数値評価
純資産総額254.0億円(2022.11.30)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2020年:2,897百万円
2021年:10,661百万円
2022年:8,781百万円
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
トータルリターン3年:24.71%
5年:13.46%
設定来:14.41%
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
騰落率1年:4.8%
3年:50.7%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬0.2090%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス1.7ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:1.44
5年:0.80
設定来:0.92
☆☆☆☆☆☆☆(Best)
標準偏差3年:16.34
5年:17.99
設定来:16.60
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:先進国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)は前期17,348円から当期14,782円(前年比-2,566円)に下落し、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)は前期22,834円から当期23,930円(前年比1,096円)に上昇しました。
  • 純資産総額:iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)は100億円手前、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)は250億円超と、2ファンド間には2~3倍程度の開きがあります。iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)は中堅ファンドまであと一歩です。
  • 資産の流入出:2ファンドとも3年連続で資産が流入しています。しかし、流入額は純資産総額同様に、2ファンド間で2~3倍程度の開きがあります。iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)は、2021年・2022年に単年で100億円前後の資産が流入しています。
  • トータルリターン:iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)は(直近3年間の)年率14.46%、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)は 平均年率24.71%。2ファンドとも大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.209%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:2ファンドともベンチマークであるMSCI コクサイ・インデックスを大きく上回っています。
  • シャープレシオ:2ファンドともリスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:2ファンドとも基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

iFreeシリーズは大和アセットマネジメント株式会社の代表的な商品群です。また、iFreeシリーズの中にもいくつかのグループがあり、その中で唯一つみたてNISAに対応しているのが、「iFree」となります。ただし、15の商品すべてがつみたてNISAに対応しているわけではなく、そのうちの9つがつみたてNISAに対応しています。

iFreeについては、運用方針がほとんど同じであるため、交付目論見書は15のうちの1つを見ておけば十分です。その1つの交付目論見書を見て興味を惹かれたら、投資対象、指数、運用成績を見て、15のうちのどのファンドに投資するか決めればいいと思います。

iFreeシリーズには、スタンダードなインデックス投資をする「iFree」、個性的なインデックスに投資する「iFree NEXT」、有望株に投資する「iFree レバレッジ」、テーマ型ファンドの「iFree Active」、ETFに投資する「iFree ETF」があります。このうち、つみたてNISAに対応しているのは「iFree」だけです。大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)(以下、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり))および大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)(以下、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし))は、外国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI コクサイ・インデックスを採用しています。そのため、米国を中心とした大企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。2ファンドの違いは為替ヘッジあり・なしの違いだけです。為替ヘッジありのiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)には、為替差益が発生しません。2ファンド間に信託報酬の差がないのは、少しだけ珍しい特徴です。

iFreeはファミリーファンド方式を採用した非常にオーソドックスなインデックスファンドです。オーソドックスゆえに低コストを実現していますが、一方で面白味の少ない商品でもあります。他のiFreeシリーズが個性的であるため、他のサイトでもiFree NextやiFree レバレッジの方を紹介していたりもします。しかし、決して魅力のない商品などではなく、オーソドックスならではの安定感もあります。

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)およびiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)がベンチマークとして採用しているMSCI コクサイ・インデックスは、米国株式に偏向しているため(投資対象の約7割が米国株式)、一か国の株式を投資対象とする商品と比べて、分散投資されているかと言われると、そうと言い切ることはできません。そのため、同シリーズ内ではiFree S&P500インデックスやiFree NYダウ・インデックスという米国株式にほぼ100%投資している商品が対抗になりますが、これらのファンドとは運用成績で大きな差を付けられている部分もあります。

運用成績は、2つのファンドで印象が大きく違います。iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)が、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)を大きく上回る成績となっています。特に、直近の成績に大きな差があり、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)が大きく落ち込んでいるのに対して、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)はわずかに上向きになっています。コスト面に違いはありませんが、リターンはiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)が、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)の4倍程度の数字となっています。余程のことがない限り、2つのファンドを見比べると、iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)に惹かれるでしょう。

ただし、多くの商品が「為替ヘッジあり」とすることで、信託報酬が上がるのですが、当ファンドは珍しくiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)とiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)の間に信託報酬の差はありません。そのため、為替差益のリスクを回避したうえで、外国の株式を投資対象とした低コストの商品を探している投資家にはヒットする商品かもしれません。

 

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