年間報酬の平均で算定することの申立書

 

 

健康保険および厚生年金保険の被保険者の標準報酬月額を年間報酬で算定するときに作成する書類が、「年間報酬の平均で算定することの申立書」です。

年間報酬の平均で算定することの申立書は、被保険者報酬月額算定基礎届と併せて、日本年金機構に提出しなければなりません。

農業や漁業など、1年の間に繁忙期と閑散期がある業種では、特定の時期に固定賃金が上がり、それ以外の時期に固定賃金が下がるようなことも起こり得ます。そのような場合、毎月(特に標準報酬月額の定時決定の際に算出される4月、5月、6月)の固定賃金が大きく変動するため、年間報酬の平均で標準報酬月額を算定した方が、その被保険者にとって適切な保険料や保険給付となります。

 

年間報酬の平均で算定することの申立書の作成手順

 

それでは、年間報酬の平均で算定することの申立書を一緒に作成していきましょう。

今回は、「株式会社 渦巻メロン」をモデルに進めていきます。

 

 

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主文上

「__年金事務所長 殿」には、当申立書を提出する事業所の所在地を管轄する年金事務所の名称を記入します。「株式会社 渦巻メロン」は、群馬県桐生市にあるため、ここでは「桐生」と記入します。

 

主文

主文の内容は、記載例を参考に記入します。大切なことは次の3点です。必ず記入しましょう。

①当該事業所の事業がどんなものであるか。

②繁忙期はいつか。また、その理由は何か。

③固定賃金が増加する時期はいつか。また、その理由は何か。

井上とまと

いずれも「年間報酬の平均で算定する」に足る事情、理由になっているかを確認しましょう。

 

主文下

日にちを記入するところには、当申立書を提出する日を記入します。

その他は、事業所所在地、事業所名称、事業主氏名、連絡先など、事業所および事業主の情報を記入します。

 


 

以上で、年間報酬の平均で算定することの申立書の作成が終わりました。

非常に簡素な様式でしたが、記述タイプの様式でもあるため、理由などが簡潔かつ明確に記入されているかどうかが問われます。

 

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