国民年金 第3号被保険者ローマ字氏名届
国民年金の第3号被保険者が外国人のときに作成する書類が、「国民年金 第3号被保険者ローマ字氏名届(以下、第3号被保険者ローマ字氏名届)」です。
第3号被保険者の氏名は、漢字とカタカナで登録されますが、外国人の氏名はローマ字(アルファベット)の読み方によってカタカナ表記が異なります。
たとえば、Jamesという名前は、英語では「ジェームズ」になりますが、スペイン語では「ハメス」になります。
そのため、被保険者資格取得届などと一緒に第3号被保険者ローマ字氏名届を提出し、外国人の第3号被保険者の年金記録などが適正に管理されるようにしなければなりません。
国民年金における第3号被保険者は、社会保険の適用事業の会社員(第2号被保険者)の扶養配偶者が該当します。要するに、会社員の妻(専業主婦)などがこれに当たります。
第3号被保険者ローマ字氏名届の作成手順
それでは、第3号被保険者ローマ字氏名届を一緒に作成していきましょう。
今回は、英国人の「MARIN DOLDHUN(マリン・ドルフィン)」さんをモデルに進めていきます。
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被保険者の基本情報
①年金手帳の基本年金番号は、年金手帳などに記載されている10桁の基礎年金番号を記入します。
②生年月日は、そのまま記入します。西暦で表記します。
③性別は、「1:男、2:女」のいずれかの番号に〇を付けます。
④住民票の有無は、「1:無、2:有」のいずれかの番号に〇を付けます。日本で住民登録されている場合は「2:有」に〇を付けます。
被保険者のローマ字氏名記入欄
①ローマ字氏名記入欄は、在留カード、特別永住者証明書、住民票に記載されているローマ字氏名を大文字で記入します。
在留カード 中長期在留する外国人に対して交付される身分証明書です。中長期在留者には、日本人の配偶者、企業に就職している者、会社経営者、技能実習生、留学生、永住者が当てはまります。観光客のような短期滞在する外国人には交付されません。 |
特別永住者証明書 特別永住者の法的地位等を証明するものとして交付されるものです。特別永住者とは、第二次世界大戦の以前から日本に居住し、日本国民として暮らしていた外国人で、サンフランシスコ平和条約により日本国籍を失った者のことです。 |
漢字氏名・通称名記入欄および理由記入欄
①漢字氏名・通称名記入欄は、住民票にそれぞれの記載がある場合に記入します。
②理由記入欄は、被保険者がローマ字氏名を持っていない場合に、その理由をチェックリストの中から選び、当該チェックボックスに✓を入れます。
欄外下および社会保険労務士記載欄
①欄外下の日にちを記入するところには、第3号被保険者ローマ字氏名届を提出する日を記入します。
②第3号被保険者の情報は、住所、事業主氏名、電話番号を漏れなく記入し、第3号被保険者の印鑑を押します。ただし、事第3号被保険者が直接署名している場合には不要です。
以上で、第3号被保険者ローマ字氏名届の作成が終わりました。
第3号被保険者ローマ字氏名届は、(外国人の)第3号被保険者が第3号被保険者関係届などで「個人番号(マイナンバー)」を届け出ている場合には、提出しなくても構いません。