レオス-ひふみプラス

 

 

ひふみシリーズは、レオス・キャピタルワークス株式会社(委託会社)のアクティブファンドのシリーズ商品です。ひふみシリーズには、資産に株式を組み入れる「ひふみプラス」と「ひふみ投信」、債券と株式を組み入れる「まるごとひふみ」、世界の株式を組み入れる「ひふみワールド+」などがあります。

レオス-ひふみプラス(以下、ひふみプラス)は、国内を中心とした世界の株式に投資する投資信託で、特定のベンチマークはありません。

日本を中心とした世界の株式への投資は、1つのマザーファンド(ひふみ投信・マザーファンド)を通じて行います。ひふみ投信・マザーファンドはアクティブファンドであるため、ひふみプラスもアクティブ型の運用になります。

  

ひふみプラスの交付目論見書(2022年12月17日)はこちら

ひふみプラスの交付運用報告書(第11期:2022年9月30日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2012年5月28日
決済日毎年9月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.0780%(税抜:年率0.9800%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、ひふみ投信マザーファンドの受益証券を通じて、国内外の株式に投資することにより積極運用を行う。

 

特色①

国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資する。

 

特色②

株式の組み入れ比率は変化する。

ひふみプラス:交付目論見書より

上位組み入れ銘柄

 

特色③

運用はファミリーファンド方式により、マザーファンドを通じて行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間10年(2012年5月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒43,613円:33,613円
トータルリターン(設定来)342.36%(2022年12月31日)
純資産総額4,515.1億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:23.5%・4.9%
2021年:16.5%・27.5%
2022年:(18.1%)(7.1%)
収益率2018年:(21.2%)
2019年:23.1%
2020年:20.7%
2021年:3.3%
2022年:(14.6%)
ひふみプラス:交付目論見書より
ひふみプラス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値項目
純資産総額4,515.1億円(2022.9.30)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
資産の流入出2020年:(96,595百万円)
2021年:2,816百万円
2022年:(35,575百万円)
☆(Worst)
トータルリターン3年:2.61%
5年:0.93%
設定来:15.08%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(18.1%)
3年:21.9%
☆☆☆(Bad)
信託報酬1.0780%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離マイナス1.1ポイント☆☆(Bad)
シャープレシオ3年:0.24
5年:0.14
設定来:0.99
☆☆(Very Bad)
標準偏差3年:15.45
5年:16.01
設定来:15.29
☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期53,259円から当期43,613円(前年比-9,646円)に下落しました。
  • 純資産総額:4,500億円超の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:資産は流出傾向にあります。2020年は単年で100億円近くに資産が流出しました。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率2.61%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み1.0780%。アクティブファンドとしてはギリギリ許容できる範囲です。
  • ベンチマークとの乖離:参考指数である東証株価指数(TOPIX)をやや下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は平均的です。

 

総評

レオス-ひふみプラス(以下、ひふみプラス)は、国内を中心とした世界の株式に投資する投資信託で、特定のベンチマークはありません。

ひふみプラスは、企業の成長(グロース)を基本に、株価が割安な株式を多く組み入れることで、着実に利益を出してきました。設定来のトータルリターンが300%を超え、基準価額も5万円台に到達しています。投資信託としての人気も高く、多くの証券会社の売り上げランキングで、常に上位をキープしてきました。

資産構成は、工業系の株式に偏りやすい傾向もありますが、経済動向に応じて随時組み替えていますから、急にIT系やインフラ系の株式が多く組み込まれたりすることもあります。全体としては、有望株が多く組み入れられているため、資産の変動にも安定感があるように見えます。

ただし、最近は資産が流出傾向にあり、2018年末をピークに基準価額も高止まりといったところです。これから購入を検討されている人は、先々のことも踏まえて考える必要があります。現在、純資産総額は4,500億円以上で、平均的な投資信託の純資産総額よりもはるかに大きな資産を保有しています。しかし、それでもピーク時に比べると、2000億円弱資金が減っています。元の額が大きいため、大したことはないように思えますが、投資信託の世界においては非常に重要なことです。基準価額も一時は5万5,000円を超えましたが、現在は1万円以上低い4万3,000円台まで下がっています。売買する際はしっかりと情報を集めた方がいいと思います。

ただし、個人的にはここから少し停滞した後、再び上昇に転じるのではないかと考えています。当ファンドは株式市場の拡大とともに資産を増やした印象があり、アフターコロナの株式市場にも期待が持てるからです。また、ひふみプラスを象徴するのが、非常に高いリターンです。10年以上の実績があるにもかかわらず、平均年率が約15%と、現行のつみたてNISA対応の投資信託の中でもトップクラスの数字を誇っています。基準価額が4~5万円という敷居の高さと、人気に陰りが見え始めているというネガティブ要素もありますが、それを補って余りある収益が期待できそうです。

 

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