出向53日目:議員対応1
議員会館に入るためには、荷物・身体検査(X線・金属探知検査)を受け、面会届けを受付に提出(面会相手に確認)する必要があります。
慣れればどうと言うことはありませんが、最初のうちはセキュリティの高さと会館の雰囲気に気圧されます。一方で、修学旅行や遠足の学生も多いため、受付ロビーは観光名所感があります。
ロビーとセキュリティーゲートを抜けて、議員事務所が入っているフロアになると、一気に照明が落ちます。謎に薄暗いです。
反対に、議員事務所内は照明もしっかりしていますし、窓も大きいため、非常に明るいです。
議員や秘書、または議員の関係者との対面は、議員事務所内の執務室か応接室で行われます。
議員対応には大きく3つのパターンがあります。
①レク
②問とり
③紹介
①レク
レクチャーのことで、議員が自身の知識・理解向上のために、〇省の職員に法令や政策について教えてもらうものです。
議員は「教えてもらう」側なので、基本的に優しく対応してもらえますが、②の問とりを伴っている場合や、法令や政策に反対している場合には、「陳情」に近い雰囲気となります。
②問とり
国会の質疑に立つ議員に対して、具体的な質疑を聞き出すものです。
「聞き出す」とは言いましたが、ほとんどの議員が問とりの場で具体的な質疑内容を話してくれます。
ただし、単なる言葉や文面だけで済ませると、ちょっとしたニュアンスの違いで、答弁が見当はずれなものになってしまう可能性もあるため、問とりは基本的に対面して行います。
「山を描くときは緑色を使えばいいのか?」という問でも、課題・問題意識がどこにあるかで答えが変わります。
たとえば、概念的な山の絵を描こうとしているのなら「はい。緑色を使います」と答えればいいのですが、写生したいのであれば「四季に応じて異なります。春にはピンクを――」と答えることになります。
③照会
議員の関係者や団体からの照会に、〇省の担当者が応じるものです。
「陳情」に近いかたちになりますが、場合によっては優しく対応してもらえることもあります(稀)。