出向46日目:専門用語2
専門用語の使い分けはあまり重要ではありませんが、相手に伝わらなければ意味がありません。
主な使い分けは、①〇省内、②議員・国会、③関係団体、④一般市民の4パターンですが、①~③の線引きは強くありません。
共通の専門用語はバンバン使いますし、特別に配慮すべき相手もいないため、専門用語の応酬となります。
ただし、国会答弁については、質疑した議員だけでなく、国民にも向けたものとなっているため、極力誰でもわかるような言葉を選びます。
こう書くと別段の配慮が必要かと思わるかもしれませんが、前例となる答弁や、答弁作成の基本となるテンプレートは十分にそろっていますから、そこまで難しい作業ではありません。
一般市民に対する説明はやや配慮が必要になります。当然のことながら、専門用語ばかり使っていると伝わりません。
誤解を生まない程度に噛み砕いた表現にしなければなりません。
以前お話しした本府省独特の言い回しや、横文字の多用については、出向から2か月ちょっと経った今でも慣れない部分があります。
一方で染まりつつある部分もあり、職場以外の日常的な会話の中で横文字が出たりします。
マスクの制限が緩和される来週以降、前職の仲間と会ったときに、意識高い系ワードが出ないように気を付けなければなりません。
本府省の人たちは実際に意識が高いので問題ありませんが、私は完全に”系”にカテゴライズされるでしょう。