出向34日目:勤務時間3
国家公務員の所定の勤務時間(労働時間)は7時間45分ですが、その時間で帰れる人はごく一部です(契約・雇用形態上、残業ができない人を除けば、その数はさらに少なくなります)。
定時で帰れるのは、訳あり職員(特にプロパー職員)と出向者くらいじゃないでしょうか。
訳あり職員についてはあまり語れることはありませんが(現時点では)、出向者については少しお話しできます。
私も出向者ですから。
出向者は職種も様々であるため、能力については千差万別ですが、バイタリティについては、大きく3つのタイプに分けることができます。
- 大あり
- 押され・お金
- なし
①大あり。
バイタリティありありのタイプです。
官僚組のプロパー職員並みにバリバリ働きます。
残業は月平均80時間を超えます(ちなみに、官僚組のプロパー職員は余裕で100時間超えるので、そこからしたらまだまだと言えます)。
何がそこまで彼らを駆り立てるのか……。
出向者がそのまま〇省に残ることは稀にあるようですが、官僚組のプロパー職員と肩を並べることは絶対にありません。
出向元に戻った後にリターンがあるのかと言えば、そんなことはないでしょう。出向者は〇省に行った時点で評価されるでしょうし、○省での働きぶりや成果を出向元の人間が知る由はないのですから。
③なし。
バイタリティなしなしのタイプです。
出向者のスタンスとしては正解だと思います。
上記のとおり、出向者は〇省に行ったという事実だけで、(表立たない)見返りがありますから、とにかく任期は慎ましくやり過ごせばいいのです。
配属される課室の雰囲気や業務にもよりますが、周りに押されることなく、強く貫くことをお勧めします。
②押され・お金。
周りの雰囲気に押されたり、お金を目的に頑張るタイプです。
バイタリティの面で見れば、③の亜種と言えます。
おそらく、少し前の残業代がまともに支払われていなかった時代には、もっと数は少なかったと思います。
押されの人はかわいそうですが、お金の人は目的がはっきりしているため、割り切って過ごすことができます。
ちなみに、私はお金タイプです。