三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

 

 

eMAXISシリーズは、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のノーロードのインデックスファンドのシリーズ商品です。

eMAXISシリーズには、スタンダードのeMAXISと、商品(コモディティ)に連動するeMAXIS+、eMAXIS Slimの3種類があります。eMAXIS Slimは、コストパフォーマンスにこだわった投資信託で、eMAXISやeMAXIS+に比べて信託報酬などが小さくなっています。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)(以下、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均))は、国内の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の株式への投資は、1つのマザーファンド(日経225・マザーファンド)を通じて行います。日経225・マザーファンドはインデックスファンドであるため、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)もインデックス型の運用になります。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の交付目論見書(2022年7月23日)はこちら

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の交付運用報告書は(第5期:2022年4月25日)こちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年2月2日
決済日毎年4月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1540%(税抜:年率0.1400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

わが国の株式市場(日経平均株価(日経225)(配当込み))の値動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

日経平均株価(日経225)(配当込み)の値動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

日経平均株価(日経225)
日本経済新聞社が算出する日本株式の株価指数です。東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄のうち、市場流動性の高い225銘柄を選出し、その平均株価を指数としています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

主として、対象インデックスに採用されているわが国の株式に投資を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、GMOクリック証券でも取り扱っています。
GMOクリック証券は、業界最安値の取引コストを実現した大手インターネット証券です。

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運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間4年半(2018年2月2日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,372円:△2,372円
トータルリターン△20.75%(2022年8月31日)
純資産総額211.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲9.4%・▲9.3%
2021年△49.2%・△49.6%
2022年▲7.2%・▲6.9%
収益率2018年▲13.2%
2019年△20.6%
2020年△18.1%
2021年△6.4%
2022年▲5.9%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均):交付目論見書より
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額211.0億円(2022.4.28)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△10,860百万円
2020年:△2,231百万円
2019年:△902百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△7.90%
全期間:△20.75%
期間割:△4.61%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△34.42%
信託報酬0.1540%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.3ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.45☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:17.58☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期13,198円から当期12,252円(前年比-946円)に上昇しました。
  • 純資産総額:200億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年間連続で資産が流入しています。2021年は単年で100億円以上の資産が流入しています。単月ではマイナスになることもあります。
  • トータルリターン:平均年率5%以下。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.1540%。インデックスファンドの中でも十分に低コストと言えます。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである日経平均株価(日経225)を0.3%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや大きいです。リスク型資産を投資対象とするファンドの中では平均的です。

 

総評

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)(以下、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均))は、国内の株式に投資をする投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期首から2021年9月中旬にかけて、衆議院の早期解散報道で、追加経済対策への期待が高まったことや、新型コロナウイルスのワクチン接種普及による経済正常化への期待などにより上昇しました。2021年9月下旬から期末にかけて、米国の金融引き締め観測や、ウクライナ情勢緊迫化などにより下落しました。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)を構成する組み入れ銘柄を見ると、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しているため、国内で飛びぬけて株価の高いファーストリテイリングが、組み入れ銘柄全体の10%程度を占め、1社の影響が大きくなっています。そのため、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、国内の株価上位の企業の動向に影響を受けやすく、東証株価指数(TOPIX)をベンチマークに採用する投資信託よりも大きなリターンが狙える一方で、その分リスクも大きくなります。

運用成績は、総じて良好です。しかし、リスク型資産に投資している割にはリターンやシャープレシオが小さいことが懸念材料になります。国内の株式に投資ということもあり、新興国の株式に投資する投資信託に比べると、根本的なリスクは低いのでしょうが、リターンが少ないゆえに相対的にシャープレシオも低くなっているのだと思います。ただし、リターンやシャープレシオに目をつむれば、ファンド自体の安定性やコストパフォーマンスは良好です。

投資信託自体は順調に成長していますから、これからリターンも上がっていくと期待しています。 2021年になってから、日経平均株価は3万円を超えることもあり、株高に後押しされてさらに成長する可能性も秘めています。 ただし、国内の株式の成長は、欧米の株式に比べるとやや鈍い傾向にありますから、今後もゆっくりと成長していくことは間違いないでしょう。

 

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