楽天-楽天・ターゲット・イヤー2030 / 楽天-楽天・ターゲット・イヤー2040 / 楽天-楽天・ターゲット・イヤー2050

 

 

楽天・ターゲット・イヤーシリーズは、楽天投信投資顧問株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

楽天-楽天・ターゲット・イヤー2030(以下、楽天・ターゲット・イヤー2030または2030)、楽天-楽天・ターゲット・イヤー2040(以下、楽天・ターゲット・イヤー2040または2040)、楽天-楽天・ターゲット・イヤー2050(以下、楽天・ターゲット・イヤー2050または2050)は、先進国の株式および債券に投資する投資信託です。各ファンドが資産の組み入れ比率は、3ファンド間で異なり、安定型は安定型資産の配分が高く、成長型はリスク型資産の配分が設定するターゲット・イヤー(2030年、2040年、2050年)に向けて、株式の組み入れ比率を漸減させ、債券の組み入れ比率を漸増させます。また、ターゲット・イヤー後は債券優位の運用で固定します。

先進国の株式および債券への投資は、2つのマザーファンド(楽天・グローバル株式・マザーファンド、楽天・世界債券(為替ヘッジ付き)・マザーファンド)を通じて行います。

 

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050交付目論見書(2022年6月22日)はこちら

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050交付運用報告書(第6期:2022年9月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年10月3日
決済日毎年9月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)  日々の純資産総額に対して、年率0.5775%(税抜:0.5250%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の長期的な成長を目標として運用を行う。

 

特色①

日本を含む先進国の株式および債券に分散投資。

 

特色②

ターゲット・イヤーに向けて先進国の株式および債券の組み入れ比率を調整。

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より

 

特色③

学術的研究をベースにしたディメンショナル独自の投資哲学による運用。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2021年3月31日時点)

設定からの期間6年(2016年10月3日~)
基準価額の増減2030 10,000円⇒13,519円:△3,519円
2040 10,000円⇒17,606円:△7,606円
2030 10,000円⇒17,745円:△7,745円
トータルリターン2030 △32.01%(2022年10月31日)
2040 △75.26%(2022年10月31日)
2050 △77.27%(2022年10月31日)
純資産総額2030 15.6億円
2040 21.2億円
2050 14.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率) 2030・2040・20502020年△1.1%・△0.9%・△0.9%
2021年△14.3%・△29.0%・△29.2%
2022年▲1.9%・△6.2%・△7.2%
収益率 2030・2040・20502018年▲7.3%・▲10.9%・▲10.9%
2019年△11.1%・△18.6%・△18.7%
2020年△3.5%・△5.7%・△5.7%
2021年△11.1%・△24.7%・△26.4%
2022年▲2.2%・△0.2%・△0.6%

楽天・ターゲット・イヤー2030

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より
楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より

楽天・ターゲット・イヤー2040

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より
楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より

楽天・ターゲット・イヤー2050

楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より
楽天・ターゲット・イヤー2030・2040・2050:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

楽天・ターゲット・イヤー2030

項目数値評価
純資産総額15.6億円(2022.3.31)☆☆(Danger)
資産の流入出2021年:△492百万円
2020年:△249百万円
2019年:△266百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△3.50%
全期間:△32.01%
期間割:△5.33%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:
信託報酬0.5775%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.45☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:7.86☆☆☆☆☆☆(Small)

楽天・ターゲット・イヤー2040

項目数値評価
純資産総額21.2億円(2022.3.31)☆☆(Danger)
資産の流入出2021年:△748百万円
2020年:△307百万円
2019年:△255百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△10.23%
全期間:△75.26%
期間割:△12.54%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:
信託報酬0.5775%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.72☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:14.16☆☆☆☆(Middle)

楽天・ターゲット・イヤー2050

項目数値評価
純資産総額14.0億円(2022.3.31)☆☆(Danger)
資産の流入出2021年:△503百万円
2020年:△200百万円
2019年:△159百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△10.66%
全期間:△77.27%
期間割:△12.88%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:
信託報酬0.5775%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.74☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:14.44☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与し、世界の債券市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、楽天・ターゲット・イヤー2030は前期13,427円から当期13,172円(前年比-255円)に下落し、楽天・ターゲット・イヤー2040は前期16,304円から当期17,318円(前年比-1,014円)に上昇し、楽天・ターゲット・イヤー2050は前期16,311円から当期17,487円(前年比-1,176円)に上昇しました。
  • 純資産総額:3ファンドとも30億円未満の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3ファンドとも3年連続で資産が流入しています。流入額はそれなりです。
  • トータルリターン:楽天・ターゲット・イヤー2030は平均年率5%程度。楽天・ターゲット・イヤー2040および楽天・ターゲット・イヤー2050は平均年率12%超。楽天・ターゲット・イヤー2030は、ターゲット・イヤーに近づいてき、債券優位の運用に移行したことで、リターンが小さくなりつつあります。
  • 信託報酬:3ファンドとも税込み0.5775%。インデックファンドの中では平均的な数字ですが、アクティブファンドとして見れば良い数字です。
  • ベンチマークとの乖離:3ファンドとも交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:楽天・ターゲット・イヤー2030はリスクに対するリターンが小さくなっていますが、楽天・ターゲット・イヤー2040および楽天・ターゲット・イヤー2050は平均的な数字です。
  • 標準偏差:3ファンドともブレ幅は平均~やや小さいいです。

 

総評

楽天-楽天・ターゲット・イヤー2030(以下、楽天・ターゲット・イヤー2030または2030)、楽天-楽天・ターゲット・イヤー2040(以下、楽天・ターゲット・イヤー2040または2040)、楽天-楽天・ターゲット・イヤー2050(以下、楽天・ターゲット・イヤー2050または2050)は、先進国の株式および債券に投資する投資信託です。各ファンドが資産の組み入れ比率は、3ファンド間で異なり、安定型は安定型資産の配分が高く、成長型はリスク型資産の配分が設定するターゲット・イヤー(2030年、2040年、2050年)に向けて、株式の組み入れ比率を漸減させ、債券の組み入れ比率を漸増させます。また、ターゲット・イヤー後は債券優位の運用で固定します。

当期の先進国の株式は、サプライチェーン(供給網)混乱の長期化、ウクライナ情勢を巡る不透明感、資源価格の大幅な上昇などを背景とした世界的なインフレ―ションへの警戒感が強まるなか、米国の連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする主要中央銀行が継続的に利上げを実施したことを受けて軟調な展開となりました。当期の先進国の債券は、主要な中央銀行が金融政策を引き締めに転換したことを受けて、日本を除く主要国の国債利回りは大きく上昇しました。一方、日本では日本銀行による緩和的な金融政策が継続されるなか、国債利回りの上昇は相対的に小幅にとどまりました。

運用成績は、3ファンドともにおおむね良好です。楽天・ターゲット・イヤーシリーズ最大の懸念が、純資産総額の小ささです。3ファンドとも10~20億円程度で、安定した規模になっているとはいえません。また、直近3年間の資産の流入状況は、マイナスになってこそいないものの、そこまで大きな額が流入しているわけではなく、ファンドの規模を拡大させるにはまだ時間がかかりそうです。トータルリターンは楽天・ターゲット・イヤー2030と、楽天・ターゲット・イヤー2040および楽天・ターゲット・イヤー2050で大きく異なります。楽天・ターゲット・イヤー2030が平均年率5%程度であるの対して、楽天・ターゲット・イヤー2040および楽天・ターゲット・イヤー2050は10%を超えています。理由は明確で、楽天・ターゲット・イヤー2030はターゲット・イヤーに近いからです。楽天・ターゲット・イヤーシリーズは、ターゲット・イヤーに近づくにつれて安定資産(債券)優位の運用になります。楽天・ターゲット・イヤー2030は、ターゲット・イヤーまで10年を切っており、すでに債券優位の運用になっているため、リターンが落ちてきているのです。

ターゲット・イヤーに応じて各資産の投資比率が変わるため、3ファンドの選び方はそこまで迷わないでしょう。安定運用を望むのであれば、ターゲット・イヤーに近い楽天・ターゲット・イヤー2030を、もうしばらく積極運用で行きたいのであれば、楽天・ターゲット・イヤー2040および楽天・ターゲット・イヤー2050を。

 

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