楽天-楽天・インデックス・バランス(DC年金)

 

 

楽天-楽天・インデックス・バランス(DC年金)(以下、楽天・インデックス・バランス)は、楽天投信投資顧問株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託です。

楽天・インデックス・バランスは、世界の株式と債券に投資する投資信託です。世界の株式と債券の投資比率は、株式15%、債券85%を基本とします。

世界の株式および債券への投資は、2つのマザーファンド(バンガード・トータルワールド・ストック・ETF、バンガード・グローバル・ボンド・インデックスファンド)を通じて行います。

 

楽天・インデックス・バランスの交付目論見書(2022年7月15日)はこちら

楽天・インデックス・バランスの交付運用報告書(第4期:2022年4月15日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2018年5月25日
決済日毎年4月15日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.0660%(税抜:年率0.0600%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

日本を含む全世界の株式および投資適格債券に分散投資する。

 

特色②

各市場の代表的な指数に連動する外国投資信託を主要投資対象とする。

 

特色③

各資産の基本配分は、株式15%、債券85%とする。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間4年(2018年5月25日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,710円:△710円
トータルリターン△1.77%(2022年10月31日)
純資産総額147.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△2.5%
2021年△7.4%
2022年▲4.4%
収益率2018年▲1.7%
2019年△8.6%
2020年△5.9%
2021年△2.2%
2022年▲7.3%
楽天・インデックス・バランス:交付目論見書より
楽天・インデックス・バランス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額147.9億円(2022.4.28)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△5,138百万円
2020年:△3,047百万円
2019年:△817百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:▲1.53%
全期間:△1.77%
期間割:△0.40%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:
信託報酬0.0660%(税込)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:▲0.27☆(Worst)
標準偏差直近3年:5.64☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の債券市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期11,293円から当期10,794円(前年比-449円)に下落しました。
  • 純資産総額:150億円手前の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりに大きいです。
  • トータルリターン:平均年率0.40%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.0660%。現行の投資信託の中ではトップクラスの数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。
  • 標準偏差:ブレ幅は小さいです。

 

総評

楽天-楽天・インデックス・バランス(DC年金)(以下、楽天・インデックス・バランス)は、世界の株式と債券に投資する投資信託です。世界の株式と債券の投資比率は、株式15%、債券85%を基本とします。

当ファンドの投資対象である世界の株式は、2021年に新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気減速の懸念などから短期的に調整色を強める場面があったものの、米国の追加経済対策や、各国におけるワクチン接種の進展などを背景にグローバル規模で経済活動の正常化への期待が高まったほか、企業決算の改善も支援材料となりました。しかし、2022年に入ってからは、インフレーションの圧力の高まりを背景に主要中央銀行による早期金融政策の正常化に対する警戒感が高まったことや、ロシアによるウクライナ侵攻や中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)などを受けた景気鈍化懸念の高まりなどを背景に2021年中の上昇幅をすべて吐き出す展開となりました。当ファンドの投資対象である世界の債券は、期後半を中心に軟調な展開となりました。主要国の長期金利は期後半にそろって上昇する展開となりました。

運用成績は、一長一短です。純資産総額は、150億円程度と安定しており、直近の資産の流入状況も良好です。特に、2021年は大きく資産が流入しました。コスト面は非常に優秀で、信託報酬は驚異の0.06%台。現行の投資信託の中でもトップクラスの低コストを実現しています。一方、トータルリターンはイマイチです。債券優位の安定運用であるため、大きなリターンは望めませんが、それ以上に収益性は低い状態となっています。短期間ではマイナスになっていることもあります。結果、潜在的なリスクと収益性の低さが足を引っ張り、シャープレシオは小さくなっています。

投資比率が世界の債券に大きく振れているため、基本的に安定型の運用になります。債券を投資対象とする投資信託の平均的なトータルリターンは2%~5%であるため、そもそも大きな収益は期待できません。当ファンドはすべて債券で運用しているわけではなく、約15%は株式で運用しているため、平均値の上側である5%前後のトータルリターンを望みたいところですが、現時点では到底及ばないような数字になっています。債券市場の逆風はしばらく続きそうなので、当ファンドの明るい未来はもう少し先になりそうです。

 

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