三菱UFJ国際-三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)

 

 

三菱UFJ国際-三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)(以下、三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN))は、三菱UFJ国際投信株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)は、4つの資産(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券)に投資する投資信託です。株式の組み入れ比率については、投資環境や株式部分の収益寄与に基づいて決定する「株式ウエイトマトリクス」を活用します。

4つの資産への投資は、4つのマザーファンド(TOPIX・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、国内債券インデックス・マザーファンド、ヘッジ付き・外国債券インデックス・マザーファンド、マネーマーケット・マザーファンド)を通じて行います。

 

三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)の交付目論見書(2022年6月25日)はこちら

三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)の交付運用報告書(第8期:2022年3月25日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2014年5月30日
決済日毎年3月25日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.6600%(税抜:年率0.6000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

日本を含む世界各国の株式、公社債、短期金融資産を実質的な主要投資対象とし、値上がり益の獲得および利子・配当等収益の確保を目指す。

 

特色①

マザーファンドへの投資を通じて、国内および先進国の株式、債券、短期金融資産に実質的な投資を行う。

証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。
三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN):交付目論見書より
三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN):交付目論見書より

 

特色②

実質組み入れ外貨建て資産のうち、債券部分については、原則として、為替変動リスクの低減を目指して為替ヘッジを行う。その他の実質的な組み入れ外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジを行わない。

 

特色③

年1回の決算時(3月25日)に分配金額を決定する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年3月31日時点)

設定からの期間7年(2014年5月30日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,694円:△1,694円
トータルリターン△13.32%(2022年10月31日)
純資産総額167.7億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲1.0%
2021年△3.8%
2022年△0.5%
収益率2018年▲2.6%
2019年△1.9%
2020年▲0.2%
2021年△6.4%
2022年▲3.5%
三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN):交付目論見書より
三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額167.7億円(2022.3.31)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△3,636百万円
2020年:△2,469百万円
2019年:△3,662百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:▲0.16%
全期間:△13.32%
期間割:△1.80%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:
信託報酬0.6600%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:▲0.04☆(Worst)
標準偏差直近3年:3.03☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期11,599円から当期11,659円(前年比100円)に上昇しました。
  • 純資産総額:100億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりに大きいです。
  • トータルリターン:平均年率1.80%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.6600%。アクティブファンドとしては平均よりも小さい数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。
  • 標準偏差:ブレ幅は非常に小さいです。

 

総評

三菱UFJ国際-三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)(以下、三菱UFJ・DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN))は、4つの資産(国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券)に投資する投資信託です。株式の組み入れ比率については、投資環境や株式部分の収益寄与に基づいて決定する「株式ウエイトマトリクス」を活用します。

当ファンドの投資対象である先進国の株式は、新型コロナウイルスの変異株への警戒感や、ウクライナ情勢の緊迫化などが下押し圧力となった一方、期を通じて、米国における追加財政支援策への期待感や、堅調な企業業績などを背景に上昇しました。当ファンドの投資対象である先進国の債券は、物価上昇に対する懸念や、主要中央銀行における金融引き締めへの警戒感が高まったことなどから上昇しました。

運用成績は、あまり芳しくありません。純資産総額は、150億円を超えており、十分に安定している状態だと言えます。また、資産の流入状況も良好で、徐々にファンドの規模が大きくなっていくでしょう。一方、トータルリターンは平均年率1.8%程度と、あまり良い数字ではありませんが、債券優位運用の投資信託であることを踏まえれば、許容できる範囲かもしれません。ただし、純資産総額の30%以上は株式で運用しているため、やはり年率5%程度のリターンは欲しいところです。信託報酬は年率0.6600%。安定資産寄りのバランス型の投資信託としては、及第点といえる数字です。

ミクロとマクロの視点で対象資産(株式および債券)の投資比率を変動させることをウリにしています。基本的には安定資産(国内債券)優位の運用になるため、リターンよりも分散投資を意識した商品です。4つの資産の投資比率には一定の制限が設けられているため、株式の投資比率は最大で40%程度となっています。しかし、現実にはそこまで投資比率が変動するものではなく、現在の投資比率(株式:債券=75:15)がら微動する程度でしょう。

 

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