PICTET-iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~)

 

 

PICTET-iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~)(以下、iTrust 世界株式)は、ピクテ・ジャパン株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

iTrust 世界株式は、世界の株式に投資する投資信託で、参考指数にMSCI ワールド・インデックスを採用しています。世界的にブランド名が知られているうえに、強力なマーケッティング・販売網を構築していることにより、高い競争優位性を有するグローバル優良企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

世界の株式への投資は、1つのマザーファンド(ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・マザーファンド)を通じて行います。ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・マザーファンドはアクティブファンドであるため、iTrust 世界株式もアクティブ型の運用になります。

 

iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~)の交付目論見書(2022年7月9日)はこちら

iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~)の交付運用報告書(第6期:2022年4月11日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年2月19日
決済日毎年4月10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.9790%(税抜:年率0.8900%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として積極的な運用を行うことを基本とする。

 

特色①

主に、高い競争優位性をもつグローバル優良企業の株式に分散投資する。

MSCIワールド・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する日本を含む世界の先進国株式の株価指数です。日本を含む23の先進国の上場企業(大型株・中型株)で構成され、1969年12月31日を100として浮動株ベースの時価総額加重平均方式で算出されています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

購入時、換金時の手数料はかからない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間6年半(2016年2月19日~)
基準価額の増減10,000円⇒20,628円:△10,628円
トータルリターン△116.66%(2022年10月31日)
純資産総額48.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲8.2%・▲8.5%
2021年△46.3%・△51.5%
2022年△12.0%・△19.2%
収益率2018年▲9.7%
2019年△29.8%
2020年△5.5%
2021年△30.3%
2022年▲4.7%
iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~):交付目論見書より
iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額48.3億円(2022.4.28)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2021年:△990百万円
2020年:△798百万円
2019年:△414百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△13.93%
全期間:△116.66%
期間割:△17.50%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率直近3年:△41.32%
信託報酬0.9790%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス7.2ポイント☆(Worst)
シャープレシオ直近3年:0.75☆☆☆(Bad)
標準偏差直近3年:18.67☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期19,021円から当期21,297円(前年比2,276円)に上昇しました。
  • 純資産総額:50億円未満の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入していますが、流入額はそこまで大きくありません。
  • トータルリターン:平均年率17.50%。非常に大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.9790%。アクティブファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数であるMSCI ワールド・インデックスを7.2%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

PICTET-iTrust 世界株式(愛称:世界代表~勝ち組企業厳選~)(以下、iTrust 世界株式)は、世界の株式に投資する投資信託で、参考指数にMSCI ワールド・インデックスを採用しています。世界的にブランド名が知られているうえに、強力なマーケッティング・販売網を構築していることにより、高い競争優位性を有するグローバル優良企業の銘柄でポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である世界の株式は、期首から5月にかけて、ワクチン接種の進展により世界経済の回復の期待が強まったことや、米国の連邦準備制度理事会(FRB)が物価上昇は一過性との認識を示したことなどを背景に上昇となりました。その後、新型コロナウイルスのデルタ変異株の世界的な流行や、中国の不動産開発大手の債務不履行(デフォルト)懸念に加え、世界的なインフレーション圧力の高まりと、金融緩和縮小への懸念などから下落しました。2022年1月からに2月にかけて、主要国中央銀行による早期の金融政策正常化に対する警戒感や、ウクライナ情勢を巡る緊張感の高まりなどから下落しました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額は50億円未満と心もとない数字ですが、資産は流入傾向にあるため、2022年中には50億円に届くでしょう。ただし、流入額はそこまで大きくないため、安定域に達するにはまだまだ時間がかかりそうです。一方、トータルリターンは良好で、6年半の平均年率が17%を超えています。世界の株式を投資対象としたアクティブファンドの中には、年率20%のリターンを超えるものもありますが、十分に満足できる数字であると言えます。信託報酬は年率1.0%以内に収まっており、アクティブファンドとしては良心的な数字です。

世界の株式を投資対象としたアクティブファンドとしては、十分に投資する価値のあるファンドです。米国の株式市場の動きに影響されやすい傾向にはありますが、それは世界の株式・先進国の株式に投資するすべての投資信託に言えることです。楽天証券のiDeCo対応商品の中でも、成績においては比較的目立つ商品となっています。

 

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