野村-野村・J-REITファンド(確定拠出年金向け)

 

 

野村-野村・J-REITファンド(確定拠出年金向け)(以下、野村・J-REITファンド)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

野村・J-REITファンドは、国内の不動産投資信託証券(REIT)に投資する投資信託で、参考指数に東証REIT指数を採用しています。そのため、国内の不動産投資法人を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の不動産投資信託証券(REIT)への投資は、1つのマザーファンド(J-REIT・マザーファンド)を通じて行います。J-REIT・マザーファンドはアクティブファンドであるため、野村・J-REITファンドもアクティブ型の運用になります。

 

野村・J-REITファンドの交付目論見書(2022年9月30日)はこちら

野村・J-REITファンドの交付運用報告書(第17期:2022年1月6日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産不動産投資信託証券(REIT)
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2005年4月11日
決済日毎年1月6日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.0450%(税抜:年率0.9500%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として積極的な運用を行うことを基本とする。

 

特色①

わが国の金融商品取引所に上場されている不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とする。

東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

J-REITへの投資にあたっては、個別銘柄の流動性、収益性・成長性などを勘案して選定したJ-REITに分断投資を行ない、高水準の配当収益の獲得と中長期的な値上がり益の追及を目指して運用する。

 

特色③

J-REITの実質組み入れ銘柄は、原則として、高位を維持することを基本とする。

 

特色④

マザーファンドを通じて投資するファミリーファンド方式で運用する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年7月28日時点)

設定からの期間17年半(2005年4月11日~)
基準価額の増減10,000円⇒39,879円:△29,879円
トータルリターン△305.22%(2022年10月31日)
純資産総額715.0億円
分配金実績2020年1月:5円
2021年1月:5円
2022年1月:5円
設定来累計:375円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△27.8%・△26.0%
2021年▲14.9%・▲15.2%
2022年△20.3%・△20.4%
収益率 
野村・J-REITファンド(確定拠出年金向け):交付目論見書より
野村・J-REITファンド(確定拠出年金向け):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額715.0億円(2022.7.28)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:▲6,628百万円
2020年:△28,783百万円
2019年:△8,590百万円
☆☆☆☆☆☆(Great)
トータルリターン直近3年:△0.49%
全期間:△305.22%
期間割:△17.44%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率直近3年:
信託報酬1.0450%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.1ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.03☆(Worst)
標準偏差直近3年:18.21☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の不動産投資信託証券(REIT)市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期32,435円から当期39,001円(前年比6,566円)に上昇しました。
  • 純資産総額:700億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:32年連続で資産が流入しています。ただし、2021年はマイナスに転じました。
  • トータルリターン:平均年率17.44%。大きなリターンが期待できます。一部は分配金として償却されています。
  • 信託報酬:税込み1.0450%。アクティブファンドにおいてもやや重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証REIT指数を0.1%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

野村-野村・J-REITファンド(確定拠出年金向け)(以下、野村・J-REITファンド)は、国内の不動産投資信託証券(REIT)に投資する投資信託で、参考指数に東証REIT指数を採用しています。そのため、国内の不動産投資法人を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内の不動産投資信託証券(REIT)市場は、米国の長期金利上昇に対する警戒感が強まった局面や、同国のインフレ―ション懸念が高まった局面で一時的に上げ幅を縮小する場面も見られましたが、2021年5月以降は堅調な推移となりました。2021年11月、新型コロナウイルスのオミクロン株への警戒感が投資家心理の重荷となり、軟調な値動きとなりました。

運用成績は、総じて良好です。設定からの期間が長いこともあり、国内の不動産投資信託証券(REIT)を投資対象とした投資信託には珍しく、700億円超という巨大な純資産を有しています。また、資産の流入も良好で、2020年には250億円超の資産が流入しましたが、2021年はマイナスに転じています。トータルリターンは平均年率17%超と、同資産を投資対象とする投資信託の中ではトップクラスの数字となっています。ただし、新型コロナウイルス流行後の不動産投資信託証券(REIT)市場全体の低調な動きのあおりを受けて、同ファンドも直近短期間のリターンは小さくなっています。コスト面はアクティブファンドらしく、信託報酬が年率1.0%を超えています。

ファンド自体の商品性は高く、アクティブファンドであるという心配を差し置いても、購入を検討するに値する商品であると言えるでしょう。最大の懸念は、不動産投資信託証券(REIT)市場に吹き荒れる逆風です。この逆風は一投資家が読めるものではないですが、しばらくは続きそうな雰囲気もあるので、当ファンドの売買を迷わせる大きな要素となるでしょう。

 

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