SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド

 

 

SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド(以下、PIMCO 世界債券アクティブファンド)は、SBIアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のアクティブファンドです。

PIMCO 世界債券アクティブファンドは、日本を除く世界の債券に投資する投資信託です。先進国の債券と新興国の債券の投資比率を、原則7:3に維持しながら積極的に運用しています。

日本を除く世界の債券への投資は、2つのファンド(PIMCO バミューダ・グローバル・ボンド・エクスジャパン・ファンド・クラスS、PIMCO バルミューダ・エマージング・カレンシー・ハイインカム・ファンド・クラスS)を通じて行います。

 

PIMCO 世界債券アクティブファンドの交付目論見書(2022年8月1日)はこちら

PIMCO 世界債券アクティブファンドの交付運用報告書(第4期:2022年10月3日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・グローバル(日本を除く)
投資対象資産債券
補足分類アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2018年10月4日
決済日毎年10月3日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.8294%(税抜:年率0.7540%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指して運用を行う。

 

特色①

世界の債券・通貨などに投資を行い、安定的な収益の確保と信託財産の成長を目指す。

 

特色②

先進国の安定性と新興国の成長性を融合した債券戦略である。

PIMCO 世界債券アクティブファンド:交付目論見書より

 

特色③

債券運用で定評のあるPIMCOの運用力を活用し、安定した収益の獲得を目指す。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:✕
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間3年半(2018年10月4日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,470円:1,470円
トータルリターン13.24%(2023年1月31日)
純資産総額7.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:2.6%
2021年:6.5%
2022年:4.6%
収益率2018年:(0.7%)
2019年:5.9%
2020年:2.4%
2021年:4.3%
2022年:2.1%
PIMCO 世界債券アクティブファンド:交付目論見書より
PIMCO 世界債券アクティブファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額7.9億円(2022.4.28)☆(Worst)
資産の流入出2020年:152百万円
2021年:357百万円
2022年:497百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:2.53%
5年:
設定来:2.97%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:4.6%
3年:13.7%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.8294%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ3年:0.38
5年:
設定来:0.49
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:7.26
5年:
設定来:6.48
☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の債券市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期10,415円から当期11,092円(前年比677円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円未満の極小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入していますが、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率2.53%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.8294%。アクティブファンドの中ではやや小さい数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は小さいです。

 

総評

SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド(以下、PIMCO 世界債券アクティブファンド)は、日本を除く世界の債券に投資する投資信託です。先進国の債券と新興国の債券の投資比率を、原則7:3に維持しながら積極的に運用しています。

米国の債券市場は、国債や社債等の利回りが上昇(債券価格は下落)しました。ドイツの債券市場は、利回りが上昇(債券価格は下落)しました。米ドル/円相場は、米ドル高円安基調で推移しました。ユーロ/円相場も、米ドル円に比べて緩やかな上昇にとどまりました。

運用成績は総じて悪いです。安定型資産への投資であるため、リスク指標であるシャープレシオや標準偏差の数字は良いですが、潜在的なリスクやリターンの小ささが評価値の低下につながっています。純資産総額も小さく、資産の流入も微々たるものであるため、ファンド自体の安定性も低いです。ただし、株式投資において下落基調だった時期も、当ファンドでは緩やかに上昇しており、成績自体は他のファンドとの差別化が可能です。

先進国の債券に7割、新興国の債券に3割を原則としていますが、その実は米ドルが約35%、ユーロが約25%と、一部地域だけで全体の半分以上の割合を占めています。そのため、米国や欧州の情勢の影響が大きく、これが潜在的なリスクにつながっています。ただし、格付け別の分配を見ると、純資産総額の4分の3以上がAAA(トリプルエー)の通貨で運用されているため、やはり安定資産としての強みは感じられそうです。

 

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