出向78日目:国会10
法案審議も終盤に入りつつあります。
本国会では当課室が主となる法案は提出されなかったため、直接的に質疑がヒットすることはありませんが、関連する事案はちょくちょく当たっていました。
法案審議の質疑は、法案の主たる部局においては大臣が答弁します。
一方、主たる部局以外は審議官(局長の次に偉い人)が答弁します。
大臣の答弁は、課室内クリア→政策調整員クリア→局長クリア→官房総務課クリア→(財務クリア)の最大5段階+答弁当日の朝の大臣チェックの計6段階のクリアが必要になります。
このうち、答弁作成者は課室内クリアと局長クリアを取るために、頭と身体をフル回転しなければなりません。
他方、国会当番は官房総務課クリアと財務クリアをひたすら待ち、最終的に答弁を印刷して書記室に登録します。
一方、審議官の答弁は、課室内クリア→政策調整員クリア→審議官クリアの3段階で、朝レクなどもありません。
審議官クリア後はすぐに書記室に登録できるため、国会当番の負担も少ないです。
何より、審議官はどちらかと言えば「こちら」よりなので、局長以上のお偉いさんよりは遙かに話しやすいです。
国会答弁の作成やクリア取りは、答弁の内容もさることながら、誰が答弁するかによっても、拘束時間や難易度が大きく変わります。