出向77日目:人間関係4
○省の中にも人間関係を著しく損なうようなタイプの人も少なからずいます。
ただし、プロパー職員、総合職の官僚組含め、大部分の人はコミュニケーションがとりやすく、ハラスメント防止意識の高い職場となっています。
このように、環境自体は整っているわけですから、出向者がコミュニケーションを取る上で重要なのは、ポジショニングだと思っています(個人的に)。
端的に言えば、相手に敬意を表しつつも、自分をあまり下げすぎずに接することが重要です。
対等の立場とまで考える必要はありますが、序列がありつつもチームとして動いているという意識、単に指示されて動くだけの者ではないという意識も必要になります。
○省のプロパー職員は、基本的に国家公務員試験を合格した者ですから、基礎学力や地頭は良いに決まっています。
加えて、総合職を中心とした官僚組は、東大・京大を中陰とした名だたる大学や大学院を卒業した者たちですから、その能力は言うまでもありません。
出向者についても同様です。
出向者の大部分は、国内外の有名企業から選出されています。
そして、その中で選ばれた者たちが○省に出向してくるのです。
彼らが優秀な人材であることに明白です。
結果、○省には能力の高い者たちが集まっています。
その中で、余計な対抗意識や負けん気があると、今まで積み上げてきた自信やプライドが粉々に崩れ落ちてしまいかねません。
だからと言って、縮こまり過ぎてしまうのも良くありません。
○省ではスピーディな作業も多く、積極的にアクションを起こすことが大切です。
ですから、相手に敬意を表しつつも、自分をあまり下げすぎずという微妙な立ち振る舞いが重要になるわけです。