出向69日目:議員対応3
省内外の上役、議員、関係団体ともに、接遇にうるさい人はいない印象です。
電話などの言葉遣いを明らかに間違ったときも、何もなかったかのようにスルーしてくれる人がほとんどです。
むしろ、一般のご高齢な方の方が、言い回しや声のトーンに噛み付いてくることが多いです。
議員対応……。特に野党議員の対応では、「残るもの」でやり取りしないことが求められます。
議員から何か問われた場合には、電話で応答することが優先され、次に対面、メールは最終手段的な位置づけになっています。
(メールは文章が残るため)
また、議員から資料を求められたときにも、手交する資料は公表済みのものを基本とし、資料の数や情報量は極力少なくします。
このように書いていくと、役所は議員に対して非協力的な印象を持たれるかもしれません。
しかし、反対側から見ると、議員は役所(その裏の現政府・与党)の粗さがし・矛盾点の追及に躍起になっています。
役所も、火が上がっているところに自ら進んで燃料を投下することはありません。
そのため、結果としてこのような塩対応になります。
役所と議員の駆け引きは、過去から、そして未来永劫続いていくのでしょう。