出向25日目:会議2

 

会議のオンライン化は、新型コロナウイルス感染症の流行後に加速したようですが、IT技術の進歩に応じて、段階的に進んでいたようです。

 

○省で扱う事案は、基本的に広範囲、日本全域に及びますから、会議の参加者も北は北海道、南は沖縄まで全国各地を拠点としています。

 

わずか数時間の会議のために、その数倍の時間と費用をかけて霞ヶ関まで来ることはできません。

そのため、○省の職員も、ステークホルダーなどの相手方も、オンライン会議に慣れており、会議の進行自体にバタバタすることはありません。

 

一方、霞ヶ関~国会~永田町付近で行われる、国会議員が参加する会議についてはおおむね対面で行われます。

議員レクのように、人数の少ない会議ではオンライン形式で行われることもありますが、団体対応と呼べるほど多くの議員が参加する場面では、必然的に対面形式となります。

 

対面の会議は主に2つの点で負荷がかかります。

 

一つは移動面です。

先ほどもお話ししたとおり、対面の場合は、霞ヶ関~国会~永田町の範囲にほぼほぼ限られるため、移動距離としてはそれほど遠くありませんが、最短でも20分はかかります。

勤務中であれば、移動時間も業務時間に含まれますから、時間がかかったとしても(業務は逼迫するものの)問題はありません。
一方、始業が会議から始まる場合は、通勤からそのまま移動になるため、いつもより早起きしなければならないという問題が生じます。

30分程度の早起きは、定時に帰れるのであればそこまでストレスになりませんが、残業が常態化している○省の勤務においては、非常に厳しいものになったりします。

 

もう一つは緊張感です。

議員の中には誰もが顔を知っているような人物も参加することもありますし、マスコミが入ることもありますから、たとえ随行者、傍聴者として参加している場合であっても気を抜くことができません。

その状態が1時間も続くと、じわじわと精神的にも肉体的にもダメージが蓄積されていきます。

 

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