出向22日目:国会4
国会答弁は問とりの対応者が作成した後、まずは課室長のクリアを取ります。
その後、問表は他の者の手で局長まで運びますが、答弁は対応者が運びます。内容の確認や指摘を受けたときに、対応者でないと答えられないからです。
ただし、局長のクリアを取った後は、国会当番が主に動きます。
国会答弁の性質にもよりますが、最終的に官邸にまで行くことがあり、局内クリアを取った後からが第二ラウンドになります。
第1ラウンド(局内クリアまで)はスピーディな作業と連携が求められますが、第2ラウンド(局内クリア後)は、国会答弁は課室内の対応者、国会当番の手を離れ、お偉い方の判断を待つフェーズに移行します。
そうです。
第2ラウンド、つまり国会当番のメインとなる仕事は、わずかな連絡と資料の運搬、そして大部分の待機となります。
待機中は何をしていてもかまいませんが、体験するとわかるのですが、本当に待ち感が強いです。
待ちのフェーズに移行するのは早くても20時くらいからです。この時点で残業時間は2時間を超えます。
相当に訓練されていない限り、少しずつ頭が回らなくなり、結果的に個人の仕事もあまり進みません。
待ちの状態も答弁の性質によりますが、1つのメール(答弁の確認)を送ってから、その返信(答弁を承認した旨、または修正を求める旨)が1時間後になることすらあります。
私の次の国会当番は来週末です。
覚悟。