出向20日目:予算1
〇省の仕事は、国にかかわる仕事が多いため、一つ一つの事業の予算が大きいです。
億単位は当たり前で、数千万になると小さい額のように感じ、取扱いの緊張感が一段階下がります。
(決裁の仕組みなどが緩くなることはないですが……)
事業に係る金銭感覚は民間と大きく異なります。
一方、決裁方法は民間よりも厳しくなっています。国の予算は地方公共団体やその関連機関に流れるばかりでなく、業務を委託することで民間企業にも流れます。
そして、その額は大きく、民間企業にとって国と仕事をすることは、収益的にもプラスになります。
そのため、国と民間企業との間に癒着が起こっていかないかを調べる必要があります。
そのような調査をする機関が本府省には備わっていて、当該機関が行う審査は非常に厳しいものとなっています。
何段階もの決裁や書類審査を経るだけでなく、場合によっては口頭弁論などもあるようです。
不正を防ぐためには必要なプロセスなのでしょうが、実際にやる身としては非常に大変な部分もあります。