出向16日目:国会2
野党議員から提出された質疑内容は、官房総務課(官総)に届き、「〇省のどの局が対応すべき質疑か」を決めます。
官総がおおよその割り降り(〇省では割りと言います)を決めた後は、各局・各課で正確な割り振りを決めていきます。
割りは押し付け合いと呼ぶ人もいますが、基本的には質疑の内容に応じて、正確な回答が出せる局課が決まっていきます。
ちなみに、官総の割り段階で回答者に入っていたにもかかわらず、局課ごとの協議で割りから外れることをオチと言います。
ラッキー。
この時点まで、国会当番の仕事は全くありません。
割りが決まるのは早ければ16時ごろ、遅いと日が沈んでからになります。
要するに、夕方くらいまでは通常勤務なわけです。
そこからキャリア官僚を中心としたエリートたちが回答を作成していきます。
国会当番はこのあたりから徐々に仕事が始まります。
結果、質疑内容が届く時間、割りが決まる時間、質疑の難度によって、国会当番は早くても20時、遅ければ深夜を超えて次の日の夜明け前まで、職場に縛り付けられることになります。
局や課室によりますが、これが月2回くらいのペース(通常国会は150日なので会期中10回前後)発生します。
面倒な質疑が来る日に、国会当番に当たらないことを祈るばかりです。運。