出向13日前::本府省の出向者に選ばれてから現在まで
令和4年8月。本部内では、私が本府省に出向する方向で準備を進めていました。
しかし、私が勤務する職場の上長には話が通っていない状態でした。
というのも、私はここ数年、本来の業務とは別に、法人の運営や経営に深くかかわらるような仕事に従事しており、当然のことながら上長とも密に連携していました。
そのため、私が抜けることに異を唱える可能性があり、理事長も部長も本件を話すタイミングを計っていたのです。
正直、こちらとしてはたまったものではありません。
職場や勤務形態、収入が変わるというのは、私生活に多大な影響を及ぼします。
来年1月から国家公務員になるのか、このままなのかで、年単位でライフスケジュールが変わるのです。
結局、上長に本件が伝わったのは、世間的に新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、コロナ対策のピリピリムードが和らいだ9月下旬になりました。
上長からは「しっかりと引き継ぎをするように」との苦言を受けましたが、何とか承諾を得ることができました。
これにて、正式に私の出向が決まりました。
その後は、落ち着いて出向の準備、業務の引き継ぎができたかというと、そうではありませんでした。
法人内での正式決定以降、12月に入るまで(本部から)何の音さたもなかったのです。
書類選考で落とされたのではないか。官民人事交流の要件に該当しなかったのではないか。私の経歴に問題があるのではないか……。
私から理事長や本部に直接問い合わせるのは憚られましたし、部長は私を推薦しただけで本府省とやり取りをしていたわけではなかったため、出向についての進捗状況を確認できる人はいませんでした。
ソワソワした日々が過ぎていきました。
結局、12月に入ってから正式な通知が届き、現在もあわてて準備をしている状況です。給与に係る必要書類も多く、あちこちに出向いています。
幸いなことに、12月下旬から休暇を取れることになり、残りの準備は年末でなんとか終わりそうです。