One-投資のソムリエ

 

 

One-投資のソムリエ(以下、投資のソムリエ)は、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

投資のソムリエは、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託です。資産価格に影響を与える変動要因に着目し、それぞれの変動要因からファンドが受ける影響が均等になるように配分することで、分散効果が期待できる資産配分および投下配分比率を決定すること(基本配分戦略:月次戦略)と、市場環境に応じて、安定資産、リスク性資産、キャッシュなどの比率を調整すること(機動的配分戦略:日次戦略)を組み合わせてポートフォリオを構築します。

8つの資産への投資は、8つのマザーファンド(国内株式パッシブファンド・マザーファンド、外国株式パッシブファンド・マザーファンド、エマージング株式パッシブ・マザーファンド、国内債券パッシブファンド・マザーファンド、為替フルヘッジ・外国債券パッシブファンド・マザーファンド、エマージング債券パッシブ・マザーファンド、J-REITインデックスファンド・マザーファンド、外国REITインデックスファンド・マザーファンド)を通じて行います。

 

投資のソムリエの交付目論見書(2022年10月12日)はこちら

投資のソムリエの交付運用報告書(第21期:2022年7月11日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2012年10月26日
決済日毎年1月11日・7月11日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年2回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.5400%(税抜:年率1.4000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

投資環境の変化を速やかに察知し、中長期的に安定的なリターンを目指す。

基本配分戦略(月次戦略):資産価格に影響を与える変動要因に着目し、それぞれの変動要因からファンドが受ける影響が均等になるように配分することで、分散効果が期待できる資産配分および投下配分比率を決定します。

投資のソムリエ:交付目論見書より

機動的配分戦略(日次戦略):市場環境に応じて、安定資産、リスク性資産、キャッシュなどの比率を調整します。

投資のソムリエ:交付目論見書より

 

特色②

基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、安定的な基準価額の上昇を目指す。

 

特色③

年2回の決算を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間10年(2012年10月26日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,109円:△1,109円
トータルリターン△13.74%(2022年10月31日)
純資産総額5,840.0億円
分配金実績2021年7月:80円
2022年1月:80円
2022年7月:80円
設定来累計:730円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△4.3%
2021年△2.7%
2022年▲10.4%
収益率2018年▲3.0%
2019年△8.1%
2020年△4.4%
2021年△0.5%
2022年▲8.3%
投資のソムリエ:交付目論見書より
投資のソムリエ:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額5,840.0億円(2022.7.29)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
資産の流入出2021年:△226,933百万円
2020年:△204,596百万円
2019年:△50,016百万円
☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
トータルリターン直近3年:▲2.58%
全期間:△13.74%
期間割:△1.37%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:
信託報酬1.5400%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:▲0.66☆(Worst)
標準偏差直近3年:3.93☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の債券市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期12,382円から当期10,938円(前年比-1,444円)に下落しました。
  • 純資産総額:5,000億円超の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額は単円で2,000億円を超えています。
  • トータルリターン:平均年率1.37%。大きなリターンは期待できませんが、分配金で償却されている部分もあります。
  • 信託報酬:税込み1.5400%。アクティブファンドとしては平均よりやや大きい数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。
  • 標準偏差:ブレ幅は非常に小さいです。

 

総評

One-投資のソムリエ(以下、投資のソムリエ)は、8つの資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT)に投資する投資信託です。資産価格に影響を与える変動要因に着目し、それぞれの変動要因からファンドが受ける影響が均等になるように配分することで、分散効果が期待できる資産配分および投下配分比率を決定すること(基本配分戦略:月次戦略)と、市場環境に応じて、安定資産、リスク性資産、キャッシュなどの比率を調整すること(機動的配分戦略:日次戦略)を組み合わせてポートフォリオを構築します。

安定型資産(債券)優位の運用を基本としながら、各資産の変動を考慮して機動的に投資配分を決定してくため、世情を反映した運用が可能となっています。ただし、世情の反映は各資産の変動に応じているため、どうしても後手感は否めません。また、目標とする基準価額の変動リスクを4%に設定しているため、そこまでおおきなリターンは望めません。また、そのリターンの大部分が分配金として召喚されていることにも注意が必要です。

運用成績は、一長一短です。ローリスク・ローリターンを正に体現している商品です。純資産総額は、驚異の5,000億円超で、単年の資産の流入額は2,000億円を超えます。特に、2020年~現在までの勢いはすさまじいものがあります。一方、先にも述べたとおり、収益性は低いです。トータルリターンは、平均年率で1~3%程度に留まっており、目に見えるリターンは期待できません。また、そのリターンの多くが分配金として消えています。また、コスト面も重く、信託報酬は年率1.54%となっており、結果的にシャープレシオの数字を引き下げています。

人気があるファンドであることは間違いなさそうですが、そこまで惹きつける何かがあるのかといわれると、明確なことは言えません。運用方法は独創的な部分もありますし、年2回の決算というのは魅力です。年2回の決算で年2回の分配金が発生したとしても、巨大な資本に支えられているため、投資家の資産が壮太的に目減りするということもなさそうです。ただ、それだけでここまで人気が出るのかといわれると、私としては何とも言えないところです。

 

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