三井住友DS-三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)

 

 

三井住友DS-三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)(以下、三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型))は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託です。

三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)は、5つの資産(先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、世界REIT)に投資する投資信託です。定量的な手法を中心に、市場リスクの選考状況を判断し、市場のリスクオン・リスクオフの局面に応じて、低変動ポートフォリオ部分(債券、キャッシュ)をおおむね60%~100%、高変動ポートフォリオ(株式、REIT)をおおむね0%~40%の範囲で機動的に資産配分することで、下落リスクを抑えつつ、信託財産の中長期的な成長を目指します。

 

三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)の交付目論見書(2022年7月15日)はこちら

三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)の交付運用報告書(第6期:2022年4月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2016年4月22日
決済日毎年4月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.9020%(税抜:年率0.8200%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託証券などへの投資を通じて、世界各国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)などに投資することにより、信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

世界各国の債券、株式、不動産投資信託証券(REIT)などに投資する。

 

特色②

市場リスク選考状況を定量的に捉え、資産配分を調整することにより、下方リスクを抑制する。

三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型):交付目論見書より

 

 

特色③

債券の一部について、原則として、米ドル売り円買いの為替ヘッジを行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間6年半(2016年4月22日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,179円:△179円
トータルリターン△3.00%(2022年10月31日)
純資産総額22.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲8.5%
2021年△8.6%
2022年△1.5%
収益率2018年▲8.8%
2019年△6.2%
2020年▲5.4%
2021年△6.2%
2022年▲2.5%
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型):交付目論見書より
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額22.0億円(2022.4.28)☆☆(Danger)
資産の流入出2021年:△298百万円
2020年:△248百万円
2019年:△413百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△0.15%
全期間:△3.00%
期間割:△0.46%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:▲1.54%
信託報酬0.9020%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.02☆(Worst)
標準偏差直近3年:7.58☆☆☆☆☆☆(Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の債券市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期10,035円から当期10,183円(前年比148円)に上昇しました。
  • 純資産総額:50億円未満の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額はそこまで大きくありません。
  • トータルリターン:平均年率0.46%。リターンはほとんど期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.9020%。アクティブファンドとして見れば平均的な数字ですが、リターンが小さいため、割高に感じます。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は小さいです。

 

総評

三井住友DS-三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)(以下、三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型))は、5つの資産(先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、世界REIT)に投資する投資信託です。定量的な手法を中心に、市場リスクの選考状況を判断し、市場のリスクオン・リスクオフの局面に応じて、低変動ポートフォリオ部分(債券、キャッシュ)をおおむね60%~100%、高変動ポートフォリオ(株式、REIT)をおおむね0%~40%の範囲で機動的に資産配分することで、下落リスクを抑えつつ、信託財産の中長期的な成長を目指します。

債券とキャッシュを60%~100%、株式と不動産投資信託証券(REIT)を0%~40%の投資比率で運用するとのことですが、現在までの運用をみると、基本的に債券とキャッシュほぼ100%の投資比率で運用しているようです。そのため、実質的に債券だけを投資対象とした投資信託とほぼ変わりませんが、複数資産の運用と定量的評価による投資比率の調整を謳っているため、信託報酬は一般的なインデックスファンドよりも大きくなっています。

運用成績は、総じて悪いです。直近の資産の流入出は、流入に傾いているものの、その額は大きいとは言えません。そのため、20億円程度という小さい純資産総額を脱することは、当面の間難しいと思われます。さらに、債券中心の運用であるため、トータルリターンが上がる要素もなく、ギリギリマイナスになっていない数字となっています。結果的にシャープレシオも小さくなっています。信託報酬については前述のとおり、運用面や収益性から考えると、割高と言わざるを得ません。

定量的な評価を行いながら、債券と株式の投資比率を(一定範囲の中で)変動させるという試みは、あまりうまくいっているようには見えません。加えて、投資比率を変動させる条件や塩梅は、一般の投資家からはわかりにくいものとなっています。謳い文句としては、株式などへの投資比率が最大で40%になることもあり、個人のポートフォリオを構築するうえでも、やや扱いに困る部分もあります。

 

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