SSGA-ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)

 

 

SSGA-ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)(以下、ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり))は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託です。

ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)は、金地金に投資する投資信託で、参考指数にLBMA 午後金価格を採用しています。そのため、金地金の値動きに応じて成績が変動します。

金地金への投資は、2つのファンド(SPDR ゴールド・シェア、短期国債マザーファンド)を通じて行いますが、基本的にはSPDR ゴールド・シェアを主として運用します。

 

ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)の交付目論見書(2022年11月19日)はこちら

ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)の交付運用報告書(第10期:2022年8月22日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・グローバル
投資対象資産商品(金地金)
補足分類
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2012年11月8日
決済日毎年8月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(全部)
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に2.20%(税抜:2.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.4950%(税抜:年率0.4500%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

主として、金現地拠出上場外交投資信託(SPDR ゴールド・シェア)への投資を行うことと共に、その投資金相当額の米ドルについて為替ヘッジを行うことにより、金地金価格を示すLBMA 午後金価格(1トロイオンス当たり/米ドルベースの円ヘッジベースの動向を反映する投資成果の獲得を目指す。

 

特色①

金地金価格を示すLBMA 午後金価格の動向を反映する投資成果の獲得を目指す金現物拠出型上場外国投資信託を主要投資対象とし、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行う。

LBMA 午後金価格
正式名称をLBMA Gold Price PMといい、ICE ベンチマーク・アドミニストレーションが、午後決め値として公表する1トロイオンス当たりの米ドル建ての金価格です。

 

特色②

金現物拠出型上場外国投資信託の投資金相当額の米ドルについて、原則として、為替ヘッジを行い、為替変動リスクを極力低減する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年8月31日時点)

設定からの期間10年(2012年11月8日~)
基準価額の増減10,000円⇒7,585円:▲2,415円
トータルリターン▲28.20%(2022年10月31日)
純資産総額52.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△25.2%・△29.4%
2021年▲9.6%・▲10.9%
2022年▲3.9%・▲2.7%
収益率2018年▲5.3%
2019年△13.6%
2020年△21.2%
2021年▲5.5%
2022年▲6.1%
ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり):交付目論見書より
ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額52.9億円(2022.8.31)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2021年:△1,193百万円
2020年:△1,678百万円
2019年:△745百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△0.76%
全期間:▲28.20%
期間割:▲2.84%
☆(Worst)
騰落率直近3年:△22.34%
信託報酬0.4950%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス1.2ポイント☆☆☆(Bad)
シャープレシオ直近3年:0.05☆(Worst)
標準偏差直近3年:14.05☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:金地金市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期8,006円から当期7,697円(前年比-309円)に上昇しました。
  • 純資産総額:50億円超の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額はそこまで大きくありません。
  • トータルリターン:平均年率はマイナス。リターンはほとんど期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.4950%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数であるLBMA 午後金価格を1.2%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は平均的です。

 

総評

SSGA-ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)(以下、ステート・ストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり))は、金地金に投資する投資信託で、参考指数にLBMA 午後金価格を採用しています。そのため、金地金の値動きに応じて成績が変動します。

当ファンドの投資対象である金地金は、世界的なインフレーションに伴う各国の中央銀行の金融引き締めにより、景気の減退に対する懸念が高まる中で下落しました。米国の金融引き締め加速を受けて、米ドルが相対的に上昇したことで、世界の基軸通貨である米ドルの代替として位置づけられる金の価値も減少しました。

運用成績は、全体的にやや悪いです。純資産総額は50億円程度で、まだ安定域には達していません。また、資産の流入状況も決して良いとは言えないため、安定した規模のファンドになるには、もうしばらく時間がかかりそうです。トータルリターンは、全期間の平均年率がマイナスになっていることに加え、直近の収益も良くありません。そのため、コスト面は信託報酬が年率0.5%未満と、そう悪くない数字ですが、収益性が悪いため、相対的に割高と感じてしまうかもしれません。当然のことながら、シャープレシオも悪いです。

iDeCo対象商品の中に一つはある、金地金に投資する投資信託が、楽天証券では当ファンドになります。金は安定資産寄りに認知されており、特に世界情勢が不安定なときに、その力を発揮します。市場価値も一定以上あるため、基本的に値上がりしていくコモディティ(金融商品)ではありますが、短期間で見ると価値が減少する場面もあります。現在がそのときで、直近3年間(コロナ禍)の金地金市場は伸び悩みの傾向にあります。当然のことではありますが、金自体に運用コストはかからないため、あえて投資信託というかたちで金を運用するメリットがあるかはよく考えて判断したいところです。

 

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