One-みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金)

 

 

One-みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金)(以下、みずほ・US・ハイイールドファンド)は、アセットマネジメントOne株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

みずほ・US・ハイイールドファンドは、米国の債券に投資する投資信託で、ベンチマークに米ドル為替レート(円換算したもの)を採用しています。そのため、米国の高利回り債券を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の債券への投資は、1つのマザーファンド(LA・米国ドル建て・ハイイールド債・マザーファンド)を通じて行います。LA・米国ドル建て・ハイイールド債・マザーファンドはインデックスファンドであるため、みずほ・US・ハイイールドファンドもインデックス型の運用になります。

 

みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金)の交付目論見書(2022年9月8日)はこちら

みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金)の交付運用報告書(第17期:2021年12月7日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産債券
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2005年1月6日
決済日毎年12月7日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.20%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.5400%(税抜:年率1.4000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

主として、米国の米国ドル建ての高利回り債(ハイイールド債)に投資を行い、信託財産の成長と安定した収益の確保を目指す。

 

特色①

米国の米国ドル建てのハイイールド債を主要投資対象とする。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

マザーファンドの運用は、ロード・アベット社が行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年6月30日時点)

設定からの期間17年半(2005年1月6日~)
基準価額の増減10,000円⇒29,212円:△19,212円
トータルリターン△202.11%(2022年10月31日)
純資産総額52.2億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2019年△6.3%・△6.3%
2020年△3.1%・△2.4%
2021年△12.9%・△14.7%
収益率2018年▲7.3%
2019年△13.7%
2020年△1.1%
2021年△15.3%
2022年△1.3%
みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金):交付目論見書より
みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額52.2億円(2022.6.30)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2021年:△1,102百万円
2020年:△1,088百万円
2019年:△590百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△7.54%
全期間:△202.11%
期間割:△11.39%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:
信託報酬1.5400%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離2021年:プラス1.8ポイント☆☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ直近3年:0.85☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:11.63☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の債券市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期24,904円から当期28,124円(前年比3,220円)に上昇しました。
  • 純資産総額:50億円超の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額はそれなりです。
  • トータルリターン:平均年率11.39%。大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み1.5400%。アクティブファンドの中でも重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである米ドルを1.8%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

One-みずほ・US・ハイイールドファンド(DC年金)(以下、みずほ・US・ハイイールドファンド)は、米国の債券に投資する投資信託で、ベンチマークに米ドル為替レート(円換算したもの)を採用しています。そのため、米国の高利回り債券を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である米国の債券は、期初に米国の追加経済対策や、新型コロナウイルスのワクチン普及への期待などを背景に上昇しました。2021年2月以降、インフレーションの加速に対する懸念から下落する場面もありましたが、その後は米国の金融緩和政策が当面続くとの見方や、原油価格の上昇などから上昇基調が続きました。期末にかけて、新たな変異株などの出現から上昇幅は縮小しましたが、対米国国債スプレッドは、当期を通じて縮小しました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額は50億円程度と心もとない数字ですが、資産の流入出の状況が、流入に傾いているため、いずれは安定域に乗るだろうという希望が持てます。トータルリターンは、平均年率が10%を超えています。債券を投資対象とした投資信託においてはとても大きな数字であると言えます。その分、コスト面は重く、信託報酬は年率1.54%となっています。それでも、リターンの大きさと戦時的なリスクの低さが影響し、シャープレシオの数字は0.8を超えています。

当ファンドの名を冠しているハイイールド債は、通称ジャンク債とも言われる、利回りの高い債券です。利回りの高い債券ということで、非常に聞こえはいいですが、一方で信用格付が低い(BB以下)債券であるという側面も持っています。そのほとんどが社債です。国債などの投資適格債(BBB以上)よりもリターンが大きい(成長しやすい)一方で、デフォルト(会社破産により債権の価値がなくなる)のリスクがあります。

「債券なのにリスクをとるハイイールド債に投資するくらいなら、最初から株式に投資したらどうか」という最も意見もよく聞かれますが、債券市場と株式市場の動きは逆になることが多く、ファンダメンタルズの観点からは全く別の意味を持つ商品になります。投資適格債、ジャンク債、上場株式、グロース株式など、債券や株式ごとに意味を持つ方向性まで理解できると、個人投資家としては中級になったと言えるでしょう。

 

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