日興-インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式

 

 

日興-インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式(以下、インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式)は、日興アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国・台湾・韓国などの東アジアを中心とした銘柄でポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(海外新興国株式・インデックス・MSCI エマージング・マザーファンド)を通じて行います。海外新興国株式・インデックス・MSCI エマージング・マザーファンドはインデックスファンドであるため、インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式もインデックス型の運用になります。

 

インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式の交付目論見書(2022年8月17日)はこちら

インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式の交付運用報告書(第14期:2021年11月16日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2008年4月1日
決済日毎年11月16日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3740%(税抜:年率0.3400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

新興国の株式に投資を行い、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色①

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

海外新興国株式・インデックス・MSCI エマージング・マザーファンドへの投資を通じて、新興国の株式に投資を行い、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円ヘッジなし・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指す。

 

特色③

海外新興国株式・インデックス・MSCI エマージング・マザーファンドの組み入れ比率は高位を保つことを原則とする。

 

特色④

外貨建て資産への投資にあたっては、原則として、為替ヘッジを行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:○
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:○
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年5月31日時点)

設定からの期間14年半(2008年4月1日~)
基準価額の増減10,000円⇒15,713円:△5,713円
トータルリターン△47.85%(2022年10月31日)
純資産総額347.0億円
分配金実績2019年11月:10円
2020年11月:10円
2021年11月:10円
設定来累計:110円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2019年△3.9%・△2.4%
2020年△10.8%・△9.0%
2021年△19.7%・△18.1%
収益率2018年▲1.7%
2019年△17.7%
2020年△8.6%
2021年△8.7%
2022年▲2.1%
インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式:交付目論見書より
インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式:交付目論見書より

 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額347.0億円(2022.5.31)☆☆☆☆☆☆(Great)
資産の流入出2021年:△5,476百万円
2020年:△3,779百万円
2019年:△3,464百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△5.12%
全期間:△47.85%
期間割:△3.30%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△22.34%
信託報酬0.3740%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2021年:プラス1.8ポイント☆☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ直近3年:0.27☆(Worst)
標準偏差直近3年:19.04☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期14,042円から当期16,796円(前年比2,754円)に上昇しました。
  • 純資産総額:300億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりに大きいです。
  • トータルリターン:平均年率3.30%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.3740%。インデックスファンドにおいてもコストは小さい方です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを1.8%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は大きいです。

 

総評

日興-インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式(以下、インデックスファンド・海外新興国(エマージング)株式)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国・台湾・韓国などの東アジアを中心とした銘柄でポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である新興国の株式は、期初から2021年2にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大が続いたこと、米中間の政治的な対立激化への警戒感が強まったこと、欧米長期金利の上昇を背景とする資金流出の懸念などが株価の重しとなったものの、米国の低金利政策が長期化するとの見方が強まったこと、米国の景況感に関する指標などを受けた世界経済の回復期待、新型コロナウイルスのワクチン接種の普及による経済活動の正常化への期待が高まったことなどが株価の支援材料となり、総じて上昇しました。期間末にかけて、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて行動制限が強化されたことや、原油や天然ガスなど商品価格の上昇などを背景にインフレーションの懸念が強まり、中国経済の減速が懸念されたことなどが株価の重しとなったものの、新型コロナウイルスのワクチン接種の普及により経済活動の正常化が進むとの期待が高まったことなどから概して上昇しました。

運用成績は、おおむね良好です。純資産総額は、300億円超となっており、十分に安定域に到達しています。資産の流入状況も問題ありません。一方、トータルリターンは、平均年率が5%にすら届いておらず、新興国の株式というリスク資産に投資しているにもかかわらず、収益性が期待できないことは、商品にとって大きな瑕です。信託報酬などのコスト面は、新興国を投資対象とした投資信託の中では、平均よりやや小さい(良い)数字で、指数との連動性も良好ですが、やはり収益性の問題が重しとなります。

当ファンドは、新興国の株式を投資対象とした、かなりオーソドックスなインデックスファンドです。そのため、投資家にとっては手が伸びやすい商品となっていますが、現在(2022年12月)はリスクとリターンが見合っていないため、やや嫌気になるでしょう。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA