明治安田-明治安田・DC日本債券・オープン(愛称:DCしあわせ宣言)

 

 

明治安田-明治安田・DC日本債券・オープン(愛称:DCしあわせ宣言)(以下、明治安田・DC日本債券・オープン)は、明治安田アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

明治安田・DC日本債券・オープンは、国内の債券に投資する投資信託で、参考指数にNOMURA-BPI総合を採用しています。そのため、国内の利付国債を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の債券への投資は、1つのマザーファンド(明治安田・日本債券ポートフォリオ・マザーファンド)を通じて行います。明治安田・日本債券ポートフォリオ・マザーファンドはアクティブファンドであるため、明治安田・DC日本債券・オープンもアクティブ型の運用になります。

 

明治安田・DC日本債券・オープンの交付目論見書(2022年8月27日)はこちら

明治安田・DC日本債券・オープンの交付運用報告書(第20期:2021年11月29日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産債券
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2001年11月30日
決済日毎年11月29日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.5500%(税抜:年率0.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

邦貨建ての国債、政府保証債、地方債、利付金融債、社債などに投資し、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として運用を行う。

 

特色①

NOMURA-BPI総合をベンチマークとして、これを中長期的に上回る投資成果を目指す。

NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

信用リスクの低減を図るため、原則として、取得時に信用ある格付会社によるA格相当以上の格付けを有する公社債およびそれと同等の信用度を有する委託会社が判断した公社債に投資する。

 

特色③

債券市場は、長期的には経済のファンダメンタルズによって変動するという考えを基本とし、ファンダメンタルズ分析を重視したアクティブ運用を行う。

 

特色④

マクロ経済分析をベースとした金利の方向性予測などに基づき、市場動向やリスク分散などを勘案して、デュレーションの調整、イールドカーブ・ポジショニングのコントロールを行う。

 

特色⑤

公社債の実質組み入れ比率は、原則として、高位を保つ。

 

特色⑥

年金運用で培った運用手法を活用し、長期保有での資産価値の増大を目指した運用を行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年5月31日時点)

設定からの期間20年半(2001年11月30日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,853円:△2,853円
トータルリターン△25.82%(2022年10月31日)
純資産総額168.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2019年△2.9%・△2.6%
2020年▲0.7%・▲1.1%
2021年△1.2%・△0.0%
収益率2018年△1.2%
2019年△2.1%
2020年▲0.3%
2021年△1.0%
2022年▲2.4%
明治安田・DC日本債券・オープン:交付目論見書より
明治安田・DC日本債券・オープン:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額168.0億円(2022.5.31)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△1,014百万円
2020年:△1,141百万円
2019年:▲3,118百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:▲1.60%
全期間:△25.82%
期間割:△1.23%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:
信託報酬0.5500%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離2021年:プラス1.2ポイント☆☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ直近3年:▲0.71☆(Worst)
標準偏差直近3年:2.22☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の債券市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期13,016円から当期13,177円(前年比101円)に上昇しました。
  • 純資産総額:150億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:2年連続で資産が流入しています。ただし、2,019年は資産が大きく流出しました。
  • トータルリターン:平均年率1.23%。リターンはほとんど期待できせん。
  • 信託報酬:税込み0.5500%。アクティブファンドの中では低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数であるNOMURA-BPI総合を1.2%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。むしろ、マイナスです。
  • 標準偏差:ブレ幅は非常に小さいです。

 

総評

明治安田-明治安田・DC日本債券・オープン(愛称:DCしあわせ宣言)(以下、明治安田・DC日本債券・オープン)は、国内の債券に投資する投資信託で、参考指数にNOMURA-BPI総合を採用しています。そのため、国内の利付国債を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内の債券は、2020年12月から2021年2月にかけて、日銀が長期金利操作の変動幅を拡大するとの見方や、米国の追加経済対策の早期成立および景気回復期待から上昇しました。2021年3月から8月にかけて、新型コロナウイルスの変異株の感染拡大により、緊急事態宣言が再発出されたことなどから低下しました。2021年11月、米国の利上げ観測の後退などから再び低下しました。

運用成績は、総じて悪くありません。純資産総額は150億円を超え、十分に安定域に達しています。資産の流入出はおおむね流入傾向にありますが、単月・単年ではマイナスになることがあります。トータルリターンは国内の債券を投資対象としているため、言わずもがなというところですが、インデックスファンドと比べるとやや大きな数字となっています。それに伴い、信託報酬もやや大きくなっているため、低いところでバランスは取れているかなと。ベンチ―マークとの乖離は、さすがアクティブファンドと言ったところで、基本的に1%以上の差がついています。

国内の債券を投資対象とした投資信託において、インデックス型にものにするか、アクティブ型のものにするかという葛藤に明確な答えを出すことはできないでしょう。ただし、先にも述べたとおり、国内の債券というそもそも収益性の小さな資産を投資対象としているわけですから、安全性・安定性に振り切ることができるインデックス型の方が人気です。しかし、それを突き詰めると、ランニングコストのかからない国債でいいかということにもなりかねません。コスト面を考えるなら純粋に債券を、時期分散・ドルコスト均等法を意識するなら国内の債券を投資対象とするインデックスファンド、それに少しだけ冒険を加えたアクティブファンドという選択基準になるでしょうか。

 

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