ブラックロック-iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド

 

 

ブラックロック-iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド(以下、iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド)は、ブラックロック・ジャパン株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンドは、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(米国株式(S&P500)インデックス・マザーファンド)を通じて行います。米国株式(S&P500)インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンドもインデックス型の運用になります。

 

iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンドの交付目論見書(2022年8月3日)はこちら

iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンドの交付運用報告書(第9期:2022年5月2日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2013年9月3日
決済日毎年5月2日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.0968%(税抜:年率0.0880%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する運用成果を目指す。

 

特色①

米国の株式を実質的な主要投資対象とし、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する運用成果を目指す。

S&P500指数
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する米国株式の株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄を、時価総額加重平均方式により指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

投資にあたっては、ブラックロック・グループが運用する上場投資信託証券(ETF)を活用する。

 

特色③

外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジを行いません。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年4月末日時点)

設定からの期間9年(2013年9月3日~)
基準価額の増減10,000円⇒35,642円:△25,642円
トータルリターン△284.10%(2022年10月31日)
純資産総額113.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲5.6%・▲6.7%
2021年△51.7%・△50.5%
2022年△18.5%・△18.0%
収益率 
iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド:交付目論見書より
iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額113.3億円(2022.4.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△2,846百万円
2020年:△1,173百万円
2019年:▲197百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△21.34%
全期間:△284.10%
期間割:△31.28%
☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
騰落率直近3年:△69.74%
信託報酬0.0968%(税込)☆☆☆☆☆☆☆(Excellent)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス0.5ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:1.16☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:18.38☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期29,976円から当期35,508円(前年比5,532円)に上昇しました。
  • 純資産総額:100億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:2年連続で資産が流入しています。流入額も毎年数十億程度となっています。
  • トータルリターン:平均年率30%超。現行のつみたてNISA対応の投資信託の中でトップクラスの数字です。
  • 信託報酬:税込み0.1%未満。現行のつみたてNISA対応の投資信託の中でトップクラスの数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるS&P500指数を0.5%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや大きいです。

 

総評

ブラックロック-iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド(以下、iシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックスファンド)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である米国の株式は、2021年6月から7月にかけて、米国連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和の早期縮小観測が後退したことに加え、好調な決算を受けて堅調に推移しました。2021年11月、好業績銘柄を物色する動きが見られましたが、オミクロン株に関する報道と行動制限への懸念から上げ幅を縮小しました。2022年2月、ロシアがウクライナへの侵攻を開始し、軟調な展開が続きましたが、ウクライナ情勢の緊迫化でリスク回避となった一方、停戦交渉の進展期待で買い戻される場面も見られました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額や資産の流入出など、ファンドの安定性を示す項目はやや控えめな数字ですが、懸念するほど悪くはありません。一方、投資信託の重要な項目である収益とコストは、いずれも現行のつみたてNISA対応の商品において、トップクラスの数字となっています。トータルリターンは9年間の平均年率が30%を超え、直近3年の平均年率においても20%近くの数字となっています。コスト面も良好で、購入時手数料や解約時手数料がかからないことに加え、信託報酬も税込みで0.1%を下回っています。結果、シャープレシオも良好な数字となっています。指数との連動性も間違いありません。

人気指数であるS&P500指数をベンチマークにしていることも追い風となり、人気・実力ともに高い商品となっています。当ファンドは2022年になってから、つみたてNISA対応の商品となりました。つみたてNISA対応の商品において、ベンチマークにS&P500指数を採用している商品はいくつかありますが、成績を見比べると、当ファンドに乗り換えたくなる投資家もいるでしょう。

 

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