野村-野村・リアルグロース・オープン

 

 

野村-野村・リアルグロース・オープン(以下、野村・リアルグロース・オープン)は、野村アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

野村・リアルグロース・オープンは、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにRussell/Nomura Total Market Growth インデックスをベンチマークに採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄でポートフォリオを構築しています。

国内の株式への投資は、1つのファンド(野村・リアルグロース・オープン・マザーファンド)を通じて行います。野村・リアルグロース・オープン・マザーファンドはインデックスファンドであるため、野村・リアルグロース・オープンもインデックス型の運用になります。

 

野村・リアルグロース・オープンの交付目論見書(2023年1月28日)はこちら

野村・リアルグロース・オープンの交付運用報告書(第19期:2022年10月31日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2003年10月30日
決済日毎年10月29日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税抜:3.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.6500%(税抜:年率1.5000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を目標に積極的な運用を行うことを基本とする。

 

特色①

わが国の株式を実質的な主要投資対象とする。

 

特色②

組み入れ銘柄の選定にあたっては、主として個別企業の調査・分析などを中心としたボトムアップ・アプローチにより、中長期的に高い成長が期待できる企業の株式(成長株)を選別する。さらに、企業の株価水準について、当該企業の成長性を勘案したうえでのバリエーション評価(割高・割安度合いの評価)などを行い、ポートフォリオの構築を行う。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

Russell/Nomura Total Market Growth インデックスをベンチマークとする。

Russell/Nomura Total Market Growth インデックス
Russell/Nomura日本株インデックスのスタイル別指数で、わが国のすべての金融商品取引所上場銘柄の時価総額の98%超をカバーしています。高い株価純資産倍率(PBR)銘柄により構築されています。

 

特色④

株式の実質組み入れ比率は、高位を基本とする。

 

特色⑤

ファンドはマザーファンドを通じて投資するファミリーファンド方式で運用する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:○
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年11月30日時点)

設定からの期間19年(2003年10月30日~)
基準価額の増減10,000円⇒22,732円:12,732円
トータルリターン181.92%(2023年1月31日)
純資産総額109.8億円
分配金実績2020年10月:800円
2021年10月:700円
2022年10月:500
設定来累計:4,840円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:26.8%・11.4%
2021年:5.9%・21.5%
2022年:(10.7%)(9.7%)
収益率 
野村・リアルグロース・オープン:交付目論見書より
野村・リアルグロース・オープン:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額109.8億円(2022.11.30)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2020年:(1,353百万円)
2021年:(958百万円)
2022年:(1,546百万円)
☆☆(Very Bad)
トータルリターン3年:5.28%
5年:1.32%
設定来:5.53%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(10.7%)
3年:△22.0%
☆☆☆(Bad)
信託報酬1.6500%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離マイナス0.4ポイント☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ3年:0.33
5年:0.17
設定来:0.37
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:25.43
5年:22.51
設定来:19.83
☆(Maximum)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期24,896円から当期21,742円(前年比-3,154円)に上昇しました。
  • 純資産総額:100 億円程度の中規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流出しています。毎年数十億程度の流出となっています。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率5.28%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み1.6500%。アクティブファンドの中でも重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるRussell/Nomura Total Market Growth インデックスとほぼ同じです。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は非常に大きいです。

 

総評

野村-野村・リアルグロース・オープン(以下、野村・リアルグロース・オープン)は、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにRussell/Nomura Total Market Growth インデックスをベンチマークに採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄でポートフォリオを構築しています。

国内の株式市場は、期初は下落して始まり、2022年に入っても下落が続きました。その後も下落が続きましたが、夏以降は上昇に転じました。期末にかけては上昇しました。

運用成績は総じて悪いです。純資産総額は100億円超となっていますが、直近3年間は連続して数十億円の資産が流出しています。トータルリターンは直近3年間の年率が5%程度となっており、大きなリターンは期待できません。一方、信託報酬はアクティブファンドらしい数字となっていますが、リターンが追いついていないため、割高な印象になります。結果、シャープレシオも小さくなります。基準価額の変動幅も大きく、先行きが見通しにくい不安定さがあります。加えて、ベンチマーク騰落率と基準価額の騰落率との乖離も大きく、展開を読むのが難しい商品となっています。

成績の悪さよりも、先行きの見通しにくさが問題となります。ベンチマーク騰落率と基準価額の騰落率との差を見ても、大きくプラスになっている年もあればマイナスになっている年もあります。プラスマイナス違いはあれど、その差は10.0%を大きく超えます。ウエイト上位の組み入れ銘柄も、一般に馴染みのない企業が多く、ボトムアップの観点からも見通しにくいでしょう。

 

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