大和-つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド)

 

 

大和-つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド)(以下、つみたて椿)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

つみたて椿は、国内の株式に投資する投資信託で、参考指数として東証株価指数(TOPIX)を採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄から「女性の活躍により成長が期待される」銘柄でポートフォリオを構築しています。

国内の株式への投資は、1つのマザーファンド(女性活躍応援・マザーファンド)を通じて行います。

 

つみたて椿の交付目論見書(2022年6月16日)はこちら

つみたて椿の交付運用報告書(第4期:2022年3月22日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年6月11日
決済日毎年3月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.9900%(税抜:年率0.9000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

わが国の株式の中から、女性の活躍により成長することが期待される企業に投資し、信託財産の成長を目指す。

 

特色①

「女性の活躍」に着目して投資候補銘柄を選定する。

 

特色②

徹底したリサーチにより投資魅力の高い銘柄を選定し、ポートフォリオを構築する。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

当ファンドは積立投資専用である。

 

特色④

毎月3月20日(休業日の場合翌営業日)に決算を行い、収益分配方針に基づいて収益の分配を行う。収益分配金は自動的に再投資される。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:○

 

運用実績(2022年3月31日時点)

設定からの期間4年(2018年6月11日~)
基準価額の増減10,000円⇒9,247円:▲753円
トータルリターン▲13.38%(2022年9月30日)
純資産総額6.9億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲34.3%・▲20.0%
2021年△79.1%・△54.0%
2022年▲9.3%・▲2.8%
収益率2018年▲23.1%
2019年△13.6%
2020年△7.6%
2021年△8.3%
2022年▲7.4%
つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド):交付目論見書より
つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額6.9億円(2022.3.31)☆(Worst)
資産の流入出2021年:△276百万円
2020年:△196百万円
2019年:△95百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン直近3年:△1.27%
全期間:▲13.38%
期間割:▲3.15%
☆(Worst)
騰落率直近3年:△57.51%
信託報酬0.9900%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス6.5ポイント☆(Worst)
シャープレシオ直近3年:0.06☆(Worst)      
標準偏差直近3年:21.66☆☆(Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が下落したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期9,840円から当期8,921円(前年比-919円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円超の極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入していますが、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:平均年率がマイナスになっています。リターンはまったく期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.9900%。インデックスファンドの中で重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、参考指数である東証株価指数(TOPIX)を6.5%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。
  • 標準偏差:ブレ幅はかなり大きいです。

 

総評

大和-つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド)(以下、つみたて椿)は、国内の株式に投資する投資信託で、参考指数として東証株価指数(TOPIX)を採用しています。そのため、国内の幅広い銘柄から「女性の活躍により成長が期待される」銘柄でポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内の株式は、期首に国内の新型コロナウイルスの感染状況が再拡大して行動制限措置がとられたことや、内閣支持率の低下で政局の行方に不透明感が増したことなどから上値の重い展開となりました。2021年10月、衆議院議員選挙で自民党が過半数を大きく上回る議席を維持したことが好感される局面もありましたが、年末にかけては新型コロナウイルスの新変異株への警戒感が広がったことなどから上値の重い展開となりました。2022年に入ると、米国の連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めへの懸念が高まり、金利が上昇して世界的に成長株が急落したほか、ウクライナ情勢の緊迫化の影響を受けて下落基調で推移しました。

運用成績は、総じて悪いです。純資産総額は10億円に届いておらず、ファンド自体が安定していません。資産は流入傾向にありますが、流入額が小さいため、安定域に乗るには時間がかかりそうです。トータルリターンは、現時点(2022年9月)で全期間の平均年率がマイナスとなっています。リターンがほとんどないため、シャープレシオも小さくなっています。参考指数である東証株価指数(TOPIX)との乖離も大きく、ほとんど参考指数の体をなしていません。また、標準偏差も非常に大きく、値動きが安定しないファンドでもあります。

ファンド名につられて(特に女性は)興味をそそられる商品ではありますが、これまでの運用成績が大きく足を引っ張ります。安定性、分散性、収益性の投資信託の醍醐味といえるあらゆる要素がうまくかみ合わず、投資信託としての旨味を感じることは難しいでしょう。ウエイトの上位銘柄は他のファンドではお目にかからない銘柄が並んでいますから、構成銘柄から見ていくと当ファンドの理解が深まると思います。

 

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