大和-iFree 年金バランス

 

 

大和-iFree 年金バランス(以下、iFree 年金バランス)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

iFree 年金バランスは、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を組み合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。また、4つの資産の投資比率は均等です。

4つの資産への投資は、4つのマザーファンド(トピックス・インデックス・マザーファンド、外国株式インデックス・マザーファンド、ネオジャパン債券・マザーファンド、外国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。4つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、iFree 年金バランスもインデックス型の運用になります。

 

iFree 年金バランスの交付目論見書(2022年8月31日)はこちら

iFree 年金バランスの交付運用報告書(第4期:2022年6月6日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年8月31日
決済日毎年6月5日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.1749%(税抜:年率0.1590%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

国内外の様々な資産クラスに投資を行い、信託財産の着実な成長と安定した収益の確保を目指す。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
MSCI コクサイ・インデックス
Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する外国株式の株価指数です。日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。浮動株(市場で流通・売買されている動きのある株式)ベースの時価総額加重平均で算出しています。
FTSE 世界国債インデックス
City Group Index社が算出する先進国の国債の流通市場の動向を表す指数です。もともとはCity 世界国債インデックスと呼ばれていました。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年6月30日時点)

設定からの期間4年(2018年8月31日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,271円:△2,271円
トータルリターン△21.71%(2022年9月30日)
純資産総額36.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年△6.3%・△4.9%
2021年△16.2%・△15.0%
2022年△3.7%・△2.6%
収益率2018年▲6.9%
2019年△12.8%
2020年△5.9%
2021年△13.3%
2022年▲2.6%
iFree 年金バランス:交付目論見書より
iFree 年金バランス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額36.0億円(2022.6.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2021年:△2,087百万円
2020年:△474百万円
2019年:△184百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△6.68%
全期間:△21.71%
期間割:△5.32%
☆☆☆(Bad)
騰落率直近3年:△23.56%
信託報酬0.1749%(税込)☆☆☆☆☆☆(Great)
ベンチマークとの乖離2022年:プラス1.1ポイント☆☆☆☆☆(Good)
シャープレシオ直近3年:0.81☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:8.25☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期12,005円から当期12,451円(前年比446円)に下落しました。
  • 純資産総額:50億円未満の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。2021年の流入額は20億円近くになりました。
  • トータルリターン:平均年率5.32%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.1749%。アクティブファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである合成ベンチマークを1.1%上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:ブレ幅は小さいです。

 

総評

大和-iFree 年金バランス(以下、iFree 年金バランス)は、4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに4つの資産を代表する指数を組み合わせた(4指数)合成ベンチマークを採用しています。また、4つの資産の投資比率は均等です。

4つの資産の投資比率が均等であるため、結果的に投資対象の地域・国は、国内(日本)に偏っています。いわゆる「4資産バランス型」の投資信託と同じですが、当ファンドが「年金」を関している理由は、資産や投資比率を年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオに近づけることを目標としているからです。この「年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ」が、4つの資産の投資比率を均等(4分の1ずつ)にしているため、当ファンドの投資比率は均等になっているのです。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額はまだ50億円に達しておらず、安定行には届いていませんが、直近の資産の流入状況が良いため、数年内には大台に乗ってくるでしょう。トータルリターンは平均年率5%を超えているため、バランス型の投資信託とでは及第点にあると言えるでしょう。一方、信託報酬は小さく抑えられており、リスクとリターンのバランスは良好です。バランス型の投資信託としての基本をしっかりと押さえている商品という評価になっています。

ただし、先にも述べたとおり、4資産バランス型の投資信託との差別化が図りにくく、「年金」を関している意味は相当に薄いです。ファンドとしての特徴はありませんが、オーソドックスで優秀な商品であるという見方をすれば、より価値のある商品と感じることができるでしょう。

 

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