大和-iFree 新興国債券インデックス

 

 

大和-iFree 新興国債券インデックス(以下、iFree 新興国債券インデックス)は、大和アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式の投資信託です。

iFree 新興国債券インデックスは、新興国の債券に投資する投資信託で、ベンチマークにJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)を採用しています。そのため、新興国の幅広い地域・国の債券・通貨でポートフォリオを構築しています。

新興国の債券への投資は、1つのマザーファンド(ダイワ・新興国債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。ダイワ・新興国債券インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、iFree 新興国債券インデックスもインデックス型の運用になります。

 

iFree 新興国債券インデックスの交付目論見書(2022年9月29日)はこちら

iFree 新興国債券インデックスの交付運用報告書(第6期:2022年7月5日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産債券
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2016年9月8日
決済日毎年7月5日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2420%(税抜:年率0.2200%)以内をかけた額

 

ファンドの目的・特色

新興国通貨建ての債券に投資し、投資成果をJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)(円換算)の動きに連動させることを目指す。

JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)
JPモルガンが算出する新興国債券の市場動向を表す指標です。新興国の現地通貨建てで発行されている債権の時価総額を加重平均して指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年7月29日時点)

設定からの期間6年(2016年9月8日~)
基準価額の増減10,000円⇒11,701円:△1,701円
トータルリターン△19.82%(2022年9月30日)
純資産総額75.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲3.8%・▲3.4%
2021年△8.4%・△9.0%
2022年▲1.5%・▲0.8%
収益率2018年▲8.6%
2019年△11.5%
2020年▲3.3%
2021年△0.8%
2022年△0.4%
iFree 新興国債券インデックス:交付目論見書より
iFree 新興国債券インデックス:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額75.0億円(2022.7.29)☆☆☆☆(Normal)
資産の流入出2021年:△1,867百万円
2020年:△1,007百万円
2019年:△1,011百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△1.84%
全期間:△19.82%
期間割:△3.30%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△3.43%
信託報酬0.2420%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.7ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:0.17☆☆(Danger)
標準偏差直近3年:11.00☆☆☆☆☆(Slightly Small)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の債券市場が下落したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期12,040円から当期11,855円(前年比-185円)に下落しました。
  • 純資産総額:50億円超の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりに大きいです
  • トータルリターン:平均年率3.39%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.2420%。アクティブファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークであるJPモルガン・GBI-EMGDを0.7%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや小さいです。

 

総評

大和-iFree 新興国債券インデックス(以下、iFree 新興国債券インデックス)は、新興国の債券に投資する投資信託で、ベンチマークにJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(JPモルガン・GBI-EMGD)を採用しています。そのため、新興国の幅広い地域・国の債券・通貨でポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である新興国の債券は、2021年9月に、米国の連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見通しが、市場予想を上回ったことなどから下落しました。その後、供給制約の長期化を背景にインフレーションへの懸念が高まったことなどから利上げの織り込みが加速して上昇しました。2022年2月後半から、ロシアがウクライナに侵攻したことで投資家のリスク回避姿勢が強まって大幅に上昇しました。

運用成績は、総じて平凡です。純資産総額と資産の流入出は可もなく不可もなくといった数字です。トータルリターンは平均年率5%未満ですが、100%債券で運用していることを考えれば妥当な数字です。ただし、新興国という債券の中でも比較的リスクの高い地域・国に投資している割にはイマイチな数字であると言わざるを得ません。その結果がシャープレシオに表れています。指数との連動性は良好です。

SBI証券で取り扱うiDeCo対応商品の中で、唯一新興国の債券だけに投資する商品です。単体の投資信託として、新興国の債券をポートフォリオに組み入れたい場合は選択されるでしょうが、それ以外の理由で惹かれることはなさそうです。

 

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