農林中金-農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね

 

 

農林中金-農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね(以下、農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね)は、農林中金共連アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶねは、米国の株式および債券に投資する投資信託です。ポートフォリオは、付加価値の高い産業、圧倒的な競争優位性、長期的な潮流の3つの基準を満たす銘柄で構築しています。

米国の株式への投資は、1つのファンド(米国企業価値フォーカス・マザーファンド)を通じて行います。

 

農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶねの交付目論見書(2022年9月21日)はこちら

農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶねの交付運用報告書(第5期:2022年6月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年7月5日
決済日毎年6月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に2.20%(税抜:2.00%)をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.9900%(税抜:年率0.9000%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

圧倒的な競争力を有する企業への長期厳選投資により、投資信託財産の中長期的成長を目指すアクティブファンドです。

 

特色②

米国の上場株式を主要投資対象とする。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

徹底した深い海外企業調査を通じて、①付加価値の高い産業、②圧倒的な競争優位性、③長期的な潮流の3つの基準を満たす「構造的に強靭な企業」に長期厳選する。

 

特色④

組み入れ外貨建て資産については、原則として、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを行わない。

 

特色⑤

農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)より投資助言を受け、ポートフォリオを構築する。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

 

運用実績(2022年7月末日時点)

設定からの期間5年(2017年7月5日~)
基準価額の増減10,000円⇒19,530円:△9,530円
トータルリターン△90.82%(2022年9月30日)
純資産総額207.9億円
分配金実績2020年6月:90円
2021年6月:110円
2022年6月:60円
設定来累計:380円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2019年△8.4%
2020年△29.4%
2021年△4.2%
収益率2018年▲2.4%
2019年△26.1%
2020年△15.4%
2021年△26.7%
2022年△1.2%
農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね:交付目論見書より
農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額207.9億円(2022.7.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△6,807百万円
2020年:△3,071百万円
2019年:△1,747百万円
☆☆☆☆☆(Good)
トータルリターン直近3年:△15.24%
全期間:△90.82%
期間割:△17.58%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率直近3年:△57.51%
信託報酬0.9900%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.97☆☆☆☆(Normal)
標準偏差直近3年:15.65☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期16,702円から当期17,350円(前年比648円)に上昇しました。
  • 純資産総額:200億円超の大規模ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。特に、2021年の伸びが大きいです。
  • トータルリターン:平均年率17.58%。非常に大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.9900%。アクティブファンドの中ではやや重い数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は平均的です。

 

総評

農林中金-農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね(以下、農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶね)は、米国の株式および債券に投資する投資信託です。ポートフォリオは、付加価値の高い産業、圧倒的な競争優位性、長期的な潮流の3つの基準を満たす銘柄で構築しています。

当ファンド投資対象である米国の株式は、2021年6月以降、利上げへの懸念や、中国の恒大集団のデフォルトリスクなどにより下落する場面があったものの、新型コロナウイルスの感染拡大が一服したことや、各国の経済対策が好感されて上昇しました。一方、2022年に入ると、早期利上げやバランスシート縮小開始の見方が強まったこと、ウクライナ情勢の緊迫化、中国のロックダウンの影響が嫌気されて下落しました。

運用成績は、総じて良好です。純資産総額は設定から5年程度で200億円を超え、安定して資産が流入し続けています。トータルリターンは全期間の平均年率が15%を超えており、比較的数字を落としやすい3年間の平均年率をみても申し分ない数字です。信託報酬などのコスト面は、インデックスファンドと比べると大きな数字となっていますが、アクティブファンドの中ではまま許容できる範囲です。リターンが大きいため、割高と感じることはないでしょう。結果、シャープレシオも1.0前後となっています。

米国の株式に投資する投資信託は、ベンチマークとしてS&P500指数やダウジョーンズ工業株価平均(NYダウ)などを採用することが多く、純資産総額の30%程度を占めるウエイトの上位10銘柄は、GAFAに代表されるApple、Microsoft、Amazon、Alphabetなどが連なります。一方、農林中金〈パートナーズ〉長期厳選投資おおぶねでは、組み入れる銘柄を独自に厳選しているため、それらの投資信託の組み入れる銘柄とは大きく異なります。業種別のセクターでは、資本財が15%前後の割合となっています。他の米国の株式に投資する投資信託との差別化を図りたいときや、米国の株式の中で分散を図りたいときなどに重宝する商品かもしれません。

 

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