ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンド

 

 

ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンド(以下、ニッセイ・Jリート・インデックスファンド)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

ニッセイ・Jリート・インデックスファンドは、国内の不動産投資信託証券(REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに東証REIT指数を採用しています。そのため、国内の不動産投資会社の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の不動産投資信託証券(REIT)への投資は、1つのマザーファンド(ニッセイ・J-REITインデックス・マザーファンド)を通じて行います。ニッセイ・J-REITインデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、ニッセイ・Jリート・インデックスファンドもインデックス型の運用になります。

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンドの交付目論見書(2022年8月13日)はこちら

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンドの交付運用報告書(第9期:2022年5月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産不動産投資信託証券(REIT)
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2013年6月28日
決済日毎年5月12日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.2750%(税抜:年率0.2500%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

「ニッセイ・J-REITインデックス・マザーファンド」を通じて、実質的に国内の金融商品取引所に上場している不動産投資信託証券(REIT)に投資することにより、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標に運用を行う。

 

特色①

国内の金融商品取引所に上場している不動産投資信託証券(J-REIT)に投資することにより、東証REIT指数(配当込み)の動きに連動する成果を目標とする。

東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

購入時および換金時の手数料は無料である。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年5月末日時点)

設定からの期間9年(2013年6月28日~)
基準価額の増減10,000円⇒20,219円:△10,219円
トータルリターン△98.78%(2022年9月30日)
純資産総額159.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年▲9.8%・▲9.7%
2021年△29.5%・△30.3%
2022年▲2.3%・▲2.1%
収益率2018年△10.6%
2019年△24.7%
2020年▲13.4%
2021年△19.4%
2022年▲1.5%
〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンド:交付目論見書より
〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額159.0億円(2022.5.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△6百万円
2020年:△20百万円
2019年:△3,195百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:▲0.18%
全期間:△98.78%
期間割:△10.68%
☆☆☆☆(Normal)
騰落率直近3年:▲4.71%
信託報酬0.2750%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離2022年:マイナス0.2ポイント☆☆☆☆(Normal)
シャープレシオ直近3年:▲0.01☆(Worst)
標準偏差直近3年:17.88☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の不動産投資信託証券(REIT)市場が下落したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期20,009円から当期19,547円(前年比-462円)に下落しました。
  • 純資産総額:150億円超の安定した規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、直近2年間は数百億円程度の流入に留まっています。
  • トータルリターン:平均年率10%超。安定したリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.2750%。インデックスファンドの中でも低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:当期の基準価額の騰落率は、ベンチマークである東証REIT指数を0.2%下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはほとんどありません。
  • 標準偏差:ブレ幅はやや大きいです。リスク型資産優位に投資する投資信託の中では平均的な数字です。

 

総評

ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・Jリート・インデックスファンド(以下、ニッセイ・Jリート・インデックスファンド)は、国内の不動産投資信託証券(REIT)に投資する投資信託で、ベンチマークに東証REIT指数を採用しています。そのため、国内の不動産投資会社の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

当ファンドの投資対象である国内のREITは、期初から2021年7月にかけて、新型コロナウイルスワクチンの接種進展に伴う経済活動正常化への期待感が高まったほか、相対的に高い分配金利回りが期待できるJ-REITへの資金流入が生じて上昇しました。しかし、2021年12月末にかけて、複数のREITから不透明なオフィス市況の見通しが示されたことや、中国の不動産大手の恒大集団を巡る信用不安が高まったことなどが悪材料となって下落基調で推移しました。続けて、2022年2月にはロシア・ウクライナ情勢の緊迫化などを受けてさらに下落幅を広げました。

運用成績は、おおむね良好です。ただし、直近3年間に限定すれば、悪いと言わざるを得ません。純資産総額は150億円を超えていますが、直近2年間の資産の流入額はごくわずかです。収益性を示すトータルリターンは、一時好調だったこともあり、全期間の平均年率は10%を超えていますが、直近3年間でみるとマイナスになっています。リターンの小ささが影響して、シャープレシオもマイナスになっています。指数との連動性は良好であるため、直近の成績の悪さは国内の不動産投資信託証券(REIT)市場全体の問題であると考えられます。

新型コロナウイルス流行後の不動産投資信託証券(REIT)市場は、国内のみならず世界的に不調です。株式市場は2019年4月の底からおよそ1年程度で元の水準に戻り、2021年末にかけて世界的に(株価の)過去最高値をたたき出しています。一方、不動産投資信託証券(REIT)市場は、株式市場と同じように、2019年の底から回復していますが、いまだに元の水準に戻っていない地域・国が多いです。

投資的な魅力は感じられないファンドですが、SBI証券が提供するiDeCo対応の商品において、唯一(国内の)不動産投資信託証券(REIT)だけに投資している投資信託であるため、iDeCoをバランス型の投資信託で運用せず、かつ不動産を含めた分散投資を望んでいる人にとっては選択肢の1つになるかもしれません。

 

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