レオス-ひふみ投信

 

 

ひふみシリーズは、レオス・キャピタルワークス株式会社(委託会社)のアクティブファンドのシリーズ商品です。ひふみシリーズには、資産に株式を組み入れる「ひふみプラス」と「ひふみ投信」、債券と株式を組み入れる「まるごとひふみ」、世界の株式を組み入れる「ひふみワールド+」などがあります。

レオス-ひふみ投信(以下、ひふみ投信)は、日本を中心とした世界の株式に投資する投資信託で、特定のベンチマークはありません。

世界の株式への投資は、1つのマザーファンド(ひふみ投信・マザーファンド)を通じて行います。ひふみ投信・マザーファンドはアクティブファンドであるため、ひふみ投信もアクティブ型の運用をしています。

 

ひふみ投信の交付目論見書(2022年6月18日)はこちら

ひふみ投信の交付運用報告書(第13期:2021年9月30日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日2008年10月1日
決済日毎年9月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.0780%(税抜:年率0.9800%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、ひふみ投信・マザーファンドの受益証券を通じて、国内外の株式に投資することにより積極運用を行う。

 

特色①

国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資する。

 

特色②

株式の組み入れ比率は変化する。

ひふみ投信:交付目論見書より

上位組み入れ銘柄

 

特色③

運用はファミリーファンド方式により、マザーファンドを通じて行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間14年(2008年10月1日~)
基準価額の増減10,000円⇒53,054円:43,054円
トータルリターン△431.72%(2022年6月30日)
純資産総額1,356.2億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:23.2%・4.9%
2021年:16.3%・27.5%
2022年:(18.3%)(7.1%)
収益率2018年:(21.4%)
2019年:22.8%
2020年:20.5%
2021年:3.1%
2022年:(14.8%)
ひふみ投信:交付目論見書より
ひふみ投信:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1,356.2億円(2022.9.30)☆☆☆☆☆☆☆(Best)
資産の流入出2020年:3,122百万円
2021年:25,371百万円
2022年:(21,095百万円)
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:2.40%
5年:0.73%
設定来:12.61%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(18.3%)
3年:21.2%
☆☆☆(Bad)
信託報酬1.0780%(税込)☆☆☆(Bad)
ベンチマークとの乖離マイナス1.4ポイント☆☆☆(Noramal)
シャープレシオ3年:0.23
5年:0.13
設定来:0.86
☆☆(Very Bad)
標準偏差3年:15.44
5年:16.01
設定来:15.05
☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:外国の株式が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期64,918円から当期53,054円(前年比-11,864円)に下落しました。
  • 純資産総額:1,300億円超の超巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:資産は流出傾向にあります。2022年は100億円近くの資産が流出しました。
  • トータルリターン:(直近3年の)年率2.40%。大きなリターンは期待できません。
  • 信託報酬:税込み1.0780%。アクティブファンドとしてはギリギリ許容できる数字です。
  • ベンチマークとの乖離:参考指数である東証株価指数(TOPIX)を上回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は平均的です。

 

総評

レオス-ひふみ投信(以下、ひふみ投信)は、日本を中心とした世界の株式に投資する投資信託で、特定のベンチマークはありません。

運用成績は一長一短です。純資産総額は1,300億円手前と、ファンドとしての安定感は抜群です。しかし、資産は流出傾向にあるうえに、流出額も大きいため、少なからず不安は残ります。トータルリターンは直近は小さいですが、一時は30%を超える時期もありました。信託報酬は1.0%を超えていますが、アクティブファンドとしてはギリギリに許容できる数字です。ただし、直近はリターンが伴っていないため、シャープレシオは小さくなっています。

ひふみ投信やレオス-ひふみプラス(以下、ひふみプラス)は、投資信託の業界において一世を風靡した商品でした。一時は国内の信託報酬の顔ともいえる成長を見せました。現在も基準価額だけを見れば、つみたてNISA対応の200以上の投資信託の中でも、最も大きな数字となっています(基準価額6万円超はひふみ投信だけ)。しかし、ここ数年は一時の勢いが衰え、落ち目などと評されることも多くなっています。トータルリターンの平均年率が30%を超える時期もありましたが、直近3年、直近1年、直近半年、直近1か月のリターンを見ると、5%にすら届かないどころか、マイナスになっていることすらあります。

基準価額5万円超という数字は、当ファンドの成長性を反映した数字である一方で、新規の投資家にとって敷居の高さを表す数字でもあります。今後、当ファンドを保有する既存の投資家から、どのくらいの資産が流出するかという点が、当ファンドの行く末を左右します。

 

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