フィデリティ-フィデリティ・米国優良株ファンド

 

 

フィデリティ-フィデリティ・米国優良株ファンド(以下、フィデリティ・米国優良株ファンド)は、フィデリティ投信株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のアクティブファンドです。

フィデリティ・米国優良株ファンドは、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(フィデリティ・米国優良株・マザーファンド)を通じて行います。フィデリティ・米国優良株・マザーファンドはベンチマークを上回ることを目指したアクティブファンドであるため、フィデリティ・米国優良株ファンドもアクティブ型の運用をしています。

 

フィデリティ・米国優良株ファンドの交付目論見書(2023年2月25日)はこちら

フィデリティ・米国優良株ファンドの交付運用報告書(第25期:2022年11月30日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類アクティブ型
投資形態ファミリーファンド
設定日1998年4月1日
決済日毎年11月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に3.30%(税込:3.00%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.6390%(税抜:年率1.4900%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

信託財産の成長を図ることを目標に積極的な運用を行う。

 

特色①

米国の取引所に上場されている株式を主要な投資対象とする。

 

特色②

個別企業分析により、国際的な優良企業や将来の優良企業に投資を行う。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

個別企業分析にあたっては、米国および世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活かし、現地のポートフォリオ・マネージャーによるボトム・アップ・アプローチを重視した運用を行う。

 

特色④

ポートフォリオ構築にあたっては、分散投資を基本とし、リスク分散を図る。

 

特色⑤

株式組み入れ率は、原則として、高位を維持する。

 

特色⑥

原則として、外貨建て資産の為替ヘッジは行わない。

 

特色⑦

ファミリーファンド方式による運用を行う。

 

特色⑧

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(税引き前配当金込み・円ベース)をベンチマークとし、長期的にベンチマークを上回る運用成果をあげることを目標とする。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年12月31日時点)

設定からの期間25年(1998年4月1日~)
基準価額の増減10,000円⇒35,521円:25,521円
トータルリターン282.71%(2023年3月31日)
純資産総額674.6億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:12.4%・12.2%
2021年:39.9%・40.1%
2022年:1.9%・10.8%
収益率2018年:(11.9%)
2019年:32.2%
2020年:11.0%
2021年:42.7%
2022年:(9.0%)
フィデリティ・米国優良株ファンド:交付目論見書より
フィデリティ・米国優良株ファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額674.6億円(2022.12.31)☆☆☆☆☆☆(Very Good)
資産の流入出2020年:8,039百万円
2021年:22,292百万円
2022年:17,837百万円
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
トータルリターン3年:24.22%
5年:14.32%
設定来:5.53%
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
騰落率1年:1.9%
3年:54.2%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬1.6390%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離マイナス3.0ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:1.38
5年:0.83
設定来:0.38
☆☆☆☆☆☆☆(Best)
標準偏差3年:16.87
5年:18.21
設定来:19.52
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期37,412円から当期38,124円(前年比712円)に上昇しました。
  • 純資産総額:600億円超の巨大ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しており、流入額も大きいです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率24.22%。非常に大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み1.6390%。アクティブファンドの中でも重く感じる数字です。
  • ベンチマークとの乖離ベンチマークであるS&P500指数を大きく下回りました。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは非常に大きいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

フィデリティ-フィデリティ・米国優良株ファンド(以下、フィデリティ・米国優良株ファンド)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、米国の超巨大企業を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式市場は、期初から2021年末にかけては上昇しました。2022年1月は市場心理が弱気へと傾きました。2022年2月は市場心理がは大きく悪化しました。2022年3月は上昇しましたが、4月は大きく下落しました。2022年5月は不安定な動きとなり、軟調な推移となりました。2022年6月は下落しましたが、7月は上昇しました。2022年8月は下落し、9月も大幅に下落しました。2022年10月から期末にかけては上昇しました。

運用成績は総じて良好です。純資産総額は500億円に達し、安定した基盤が確立されました。資産の流入出の状況は、端的にマイナスになることもありますが、直近はおおむねプラスになっており、不安材料にはなっていません。トータルリターンは直近3年間の年率が25%近くになっており、非常に大きな収益が期待できます。米国かつベンチマークにS&P500指数を採用していることもあり、内在するリスクを軽減できていることがシャープレシオの数字にも反映されています。一方、信託報酬は1.6%を超えており、重く感じざるを得ませんが、リターンが伴っているため、コストパフォーマンスとしては悪くありません。

設定が1998年4月1日となっており、現行のつみたてNISA対応の投資信託の中で最も古い商品となっています(フィデリティ-フィデリティ・欧州株ファンドも同じ設定日)。この実績は売買を判断する際の安心材料にもなります。一方、ベンチマークであるS&P500指数自体が優秀な指数であるため、アクティブファンドであるにもかかわらず、指数を大きく上回らない状態が続いていることは、アクティブファンドとしてマイナスです。

 

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