HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ)

 

 

HSBC・ワールド・セレクションシリーズは、HSBCアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズの方式のシリーズ商品です。

HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ)(以下、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース))は、世界各国の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に投資する投資信託です。各資産の投資比率は、純資産総額の半分(50%)以上が株式、残りが債券、不動産投資信託証券(REIT)、その他の資産となっており、目標リスク水準は年率8~11%に設定されています。

HSBC・ワールド・セレクションシリーズには、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)のほかに、HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(安定コース)(愛称:ゆめラップ)(以下、HSBC・ワールド・セレクション(安定コース))、HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(安定成長コース)(愛称:ゆめラップ)(以下、HSBC・ワールド・セレクション(安定成長コース))、HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(インカムコース)(愛称:ゆめラップ)(以下、HSBC・ワールド・セレクション(インカムコース))の3つのファンドがあります。HSBC・ワールド・セレクション(安定コース)およびHSBC・ワールド・セレクション(安定成長コース)は、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)よりも安定型資産への投資比率が高い商品で、HSBC・ワールド・セレクション(インカムコース)は株式や債券以外の金融商品への投資比率を高くした商品となっています。また、つみたてNISAに対応しているのはHSBC・ワールド・セレクション(成長コース)だけです。

世界の株式、債券、不動産投資信託(REIT)への投資は、数十のファンドを通じて行います。数十のファンドにはインデックスファンドもアクティブファンドも含まれるため、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)は相対的にアクティブ型の運用になります。

 

HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ)の交付目論見書(2022年11月17日)はこちら

HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ)の交付運用報告書(第7期:2022年8月19日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類アクティブ型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2015年9月25日
決済日毎年8月19日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間2045年8月17日まで
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料購入申込受付日の基準価額に1.65%(税抜:1.50%)以内をかけた額(上限)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率1.2430%(税抜:年率1.1300%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

中長期的な市場見通しに基づき、世界の様々な資産(株式、債券など)に分散投資し、定期的かつ必要に応じて資産配分の見通しを行うことで、ファンドのリスクをコントロールし、信託財産の中長期的な成長を目指す。

 

特色①

世界の様々な資産(株式、債券など)に分散投資を行う。

 

特色②

リスクの違いに応じて、3つのタイプのファンド(コース)から選択できる。

 

特色③

HSBC・グローバル・アセット・マネジメント(UK)・リミテッドが運用を行う。

 

特色④

外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジを行う。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

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運用実績(2022年8月末日時点)

設定からの期間7年(2015年9月25日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,778円:△2,778円
トータルリターン△25.73%(2022年10月31日)
純資産総額181.0億円
分配金実績2019年8月:10円
2020年8月:10円
2021年8月:120円
設定来累計:365円
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2021年△18.5%
2020年△4.5%
2022年▲5.6%
収益率2018年▲9.2%
2019年△15.8%
2020年△3.8%
2021年△13.3%
2022年▲10.6%
HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ):交付目論見書より
HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額181.0億円(2022.2.末)☆☆☆☆☆(Good)
資産の流入出2021年:△1,022百万円
2020年:▲713百万円
2019年:△986百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン直近3年:△1.21%
全期間:△25.73%
期間割:△3.63%
☆☆(Danger)
騰落率直近3年:△4.13%
信託報酬1.2430%(税込)☆☆(Danger)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:0.08☆(Worst)
標準偏差直近3年:14.34☆☆☆☆(Middle)

 

評価コメント

  • 基準価額:外国の株式が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期13,933円から当期13,147円(前年比-786円)に下落しました。
  • 純資産総額:200億円前後の安定した規模のファンドです
  • 資産の流入出:資産の流出入を繰り返しています。直近3年間の合計はプラス域となっています。
  • トータルリターン:平均年率3.63%。大きなリターンは期待できません
  • 信託報酬:税込み1.2430%。リターンが小さいゆえに割高と感じざるを得ません。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは小さいです。
  • 標準偏差:ブレ幅は平均的です。

 

総評

HSBC-HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)(愛称:ゆめラップ)(以下、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース))は、世界各国の株式、債券、不動産投資信託(REIT)に投資する投資信託です。各資産の投資比率は、純資産総額の半分(50%)以上が株式、残りが債券、不動産投資信託(REIT)、その他の資産となっており、目標リスク水準は年率8~11%に設定されています。

当ファンドの投資対象である先進国の株式は、当期を通じて、上昇基調をたどりました。主要国の財政、金融両面からの景気支援策、新型コロナワクチンの普及、世界経済の回復見通し、企業収益改善への期待感などが上昇要因となりました。新興国の株式は期首から2021年2月半ばまで、上昇基調をたどりました。世界経済の回復見通し、投資家のリスク選好度の高まり、世界の株式市場全般的な上昇などが追い風となりました。その後、期末

にかけて、新興国株式市場は低迷しました。先進国の債券は、期首から2020年末まで、主要国の大幅な金融緩和を受けて、上昇(利回りは低下)しました。2021年1月から3月にかけては、米国におけるインフレ期待の高まりと金融政策の正常化観測、国際商品市況の上昇などを受けて下落(利回りは上昇)しました。新興国の債券は、期首から2020年末まで、新興国を含む世界的な金融緩和の流れの中で上昇(利回りは低下)しました。2021年1月から3月にかけては、米国の長期金利上昇や新興国の利上げ打ち止め(一部で利上げへの転換)などから下落(利回りは上昇)しました。不動産投資信託(REIT)は、世界の主要国の不動産関連株式は、当期を通じて、上昇基調をたどりました。全体として、外国の資産はおおむね上昇しました。

運用成績は、トータルリターンやリスク面に不安があります。トータルリターンは平均年率5%未満と、大きな収益性が期待できないにもかかわらず、信託報酬が1.2%を超え、割高な印象を拭えません(アクティブファンドにおいて、信託報酬1.2%という数字はままある)。また、新興国の株式などにも投資しているため、潜在的なリスク(カントリーリスク・為替変動リスクなど)を抱えているため、シャープレシオも小さくなっています。一方、純資産総額は安定期に届いています。直近の資産の動きにはやや不安が残るものの、全体としてプラス域となっているため、大きなマイナス要素ではないでしょう。低調ながらも、基準価額などの変動は抑えられています。

HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)には、安定型資産への投資比率を増やした2つの姉妹ファンドがあります。安定型資産への投資比率を増やしたということで、当然のことながらトータルリターンは当ファンドよりも小さくなります。一方、信託報酬やリスクが小さくなるかというと、そう話は単純ではありません。投資対象自体や運用方法は変わらないため、コストは据え置きであることに加え、潜在的なリスクも変わりません。また、HSBC・ワールド・セレクション(成長コース)だけがつみたてNISAに対応していることも踏まえると、他の2つのファンドよりは、当ファンドの方が売買優先度は高いでしょう。

 

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