楽天-楽天・資産づくりファンド(なかなかコース)

 

 

資産づくりファンドシリーズは、楽天投信投資顧問株式会社(委託会社)のファンド・オブ・ファンズ方式のバランス型のシリーズ商品です。資産づくりファンドシリーズは、目標リスク水準の異なる5つのファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース)をラインナップしています。

楽天-楽天・資産づくりファンド(なかなかコース)(以下、なかなかコース)は、7つの資産(日本株式、米国株式、欧州株式、新興国株式、日本REIT、米国REIT、世界債券)に投資する投資信託です。なかなかコースの目標リスク水準は9%程度で、純資産総額の約40.7%を米国株式、約42.3%を世界債券で運用しています。つまり、安定型資産とリスク型資産をバランス良く配分した商品となります。

7つの資産への投資は、10のファンド(国内株式:iシェアーズ・コア・TOPIX・ETFおよびNEXT FUNDS・ TOPIX連動型・ETF、米国株式:バンガード・S&P500・ETFおよびiシェアーズ・コア・S&P500・ETF、欧州株式:Lyxor・Core・STOXX・Europe・600・ETFおよびiシェアーズ・STOXX・Europe・600・UCITS・ETF、新興国株式:シュワプ・エマージング・マーケット株式・ETF、日本REIT:NEXT FUNDS・東証REIT指数連動型・ETF、米国REIT:iシェアーズ・コア・米国REIT・ETF、世界債券:バンガード・トータル・ワールド債券・ETF)を通じて行われます。10のファンドはすべてインデックスファンドであるため、のんびりコースおよびじっくりコースもインデックス型の運用となります。

 

楽天・資産づくりファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース)の交付目論見書(2022年7月21日)はこちら

楽天・資産づくりファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース)の交付運用報告書(第1期:2022年4月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域内外・グローバル(日本を含む)
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
設定日2021年6月11日
決済日毎年4月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジあり(部分)
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に対して、年率0.4015%(税抜:0.3650%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

世界の株式、不動産投資信託(REIT)、債券に分散投資する。

目標リスク水準

のんびりコース5%程度
じっくりコース7%程度
なかなかコース9%程度
しっかりコース11%程度
がっちりコース13%程度

 

特色②

資金の特性に応じて、5種類のファンドから選ぶことができる。

楽天・資産づくりファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース):交付目論見書より

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:○
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

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運用実績(2022年4月28日時点)

設定からの期間1年(2021年6月11日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,091円:△91円
トータルリターン▲2.19%(2022年10月31日)
純資産総額19.5億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2022年△4.1%
収益率2021年△6.9%
2022年▲5.6%
楽天・資産づくりファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース):交付目論見書より
楽天・資産づくりファンド(のんびりコース、じっくりコース、なかなかコース、しっかりコース、がっちりコース):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額19.5億円(2022.4.28)☆☆(Danger)
資産の流入出2021年:
2020年:
2019年:
トータルリターン直近3年:
全期間:▲2.19%
期間割:▲1.64%
☆(Worst)
騰落率直近3年:
信託報酬0.4015%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離
シャープレシオ直近3年:
標準偏差直近3年:

 

評価コメント

  • 基準価額:世界の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期10,000円から当期10,407円(前年比407円)に上昇しました。
  • 純資産総額:10億円に満たない極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:
  • トータルリターン:マイナスとなっています。今のところリターンはまったくありませんが、設定からの期間が浅いため、もう少し様子を見ていきましょう。
  • 信託報酬:税込み0.4015%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:交付運用報告書にベンチマーク騰落率の記載がないため、評価の対象としていません。
  • シャープレシオ:設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。
  • 標準偏差:設定から3年が経過していないため、評価の対象としていません。

 

総評

楽天-楽天・資産づくりファンド(なかなかコース)(以下、なかなかコース)は、7つの資産(日本株式、米国株式、欧州株式、新興国株式、日本REIT、米国REIT、世界債券)に投資する投資信託です。なかなかコースの目標リスク水準は7%程度で、純資産総額の約40.7%を米国株式、約42.3%を世界債券で運用しています。つまり、安定型資産とリスク型資産をバランス良く配分した商品となります。

設定からの期間が1年程度であるため、現段階では当ファンドの評価を下すことはできません。明確なのは信託報酬(コスト)だけで、税込み0.4015%という数字は、インデックスファンドとしてはあまり良い数字ではありませんが、バランス型の投資信託としては平均的な数字です。

資産づくりファンドシリーズの5つのファンドを端的に言うと、「目標リスク水準に応じて、米国株式と世界債券の投資比率を変えたファンド」ということができます。純資産総額に対する米国株式と世界債券の比率(2021年12月)はそれぞれ、のんびりコースが米国株式21%・世界債券70%、じっくりコースが米国株式31.4%・世界債券55.6%、なかなかコースが米国株式40.7%・世界債券42.3%、しっかりコースが米国株式50.1%・世界債券29.9%、がっちりコースが米国株式58.8%・世界債券17.2%となっています。米国株式と世界債券以外の5つの資産(日本株式、欧州株式、新興国株式、日本REIT、米国REIT)への投資比率は、最も大きいがっちりコースで24%、最も小さいのんびりコースで9%と最大でも純資産総額の4分の1以下、最小で10分の1以下となっています。

そのため、ポートフォリオの考え方は、多少の分散性を得ながらも安定型(世界債券優位)の運用をしたい場合はのんびりコースやじっくりコースを、リスク型(米国株式優位)の運用をしたい場合は勝ち入りコースやしっかりコースやがっちりコースを、安定型資産にもリスク型資産にもバランス良く投資したい場合はなかなかコースを選択すればいいと思います。

ただし、資産づくりファンドシリーズは楽天証券でしか売買できないことに注意が必要です。あと、個人的に名称はもう少しわかりやすくした方がいいんじゃないかなと思います。他のバランス型の投資信託シリーズとの差別化のために「のんびりコース・じっくりコース・なかなかコース・しっかりコース・がっちりコース」と名付けたのだと思いますが、名称からは運用方法が想像しにくくなっています。つみたてNISAの時点ですべからく「のんびりコース」の運用ですからね。

 

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