三井住友TAM-My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)

 

 

三井住友TAM-My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)(以下、My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード))は、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、ケイマン諸島と東アジア(日本を除く)の株式を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(新興国株式インデックス・マザーファンド)を通じて行われます。新興国株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)もインデックス型の運用になります。

 

My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)の交付目論見書(2023年1月21日)はこちら

My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)の交付運用報告書(第5期:2022年10月20日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2018年1月12日
決済日毎年10月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額換金申込受付日の基準価額に0.30%をかけた額
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3630%(税抜:年率0.3300%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

投資信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。

 

特色①

金融商品取引所などに上場されている新興国の株式を主要投資対象とし、マザーファンド方式で運用を行う。

 

特色②

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資効果を目指す。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

ノーロードファンドである。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月30日時点)

設定からの期間5年(2018年1月12日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,994円:994円
トータルリターン13.12%(2023年1月31日)
純資産総額2.7億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:8.7%・7.1%
2021年:27.1%・24.7%
2022年:(10.5%)(12.5%)
収益率2018年:(19.1%)
2019年:18.5%
2020年:8.6%
2021年:9.0%
2022年:(3.2%)
My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード):交付目論見書より
My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額2.7億円(2022.11.30)☆(Worst)
資産の流入出2020年:20百万円
2021年:66百万円
2022年:83百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.26%
5年:2.15%
設定来:2.50%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(10.5%)
3年:25.3%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.3630%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離プラス2.0ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.47
5年:0.21
設定来:0.21
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:19.18
5年:19.01
設定来:19.01
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナス寄与しました。結果、前期12,009円から当期10,752円(前年比-1,557円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円に満たない極小規模のファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率7.26%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.3630%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスを大きく上回っています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は大きいです。

 

総評

三井住友TAM-My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード)(以下、My SMT・新興国株式インデックス(ノーロード))は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、ケイマン諸島と東アジア(日本を除く)の株式を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式市場は、2022年3月にかけては大幅に下落しました。その後は一時反発する場面もありましたが、2022年7月にかけて軟調に推移しました。また、期末にかけては一段安となりました。

運用成績は総じてパッとしません。純資産総額の小ささに加え、直近の資産の流入状況も芳しくなく、10億円に届くのもずいぶん先になるでしょう。トータルリターンについても、設定が2018年1月ということが、平均年率に大きな影を落としています。2018年はほとんどの投資信託の収益率がマイナスになった年で、当ファンドも例に漏れずマイナスからスタートしています。直近はプラスに転じて回復してきましたが、それでもスタート時のマイナスが足を引っ張って現在のトータルリターンの平均年率は3%程度となっています。一方、信託報酬やベンチマークとの乖離度は良好な数字であるため、今後の成長を期待できなくはありません。

販売会社は幅広く、大手のインターネット証券ではおおむね売買が可能です。ただし、銀行は三菱UFJ銀行に限られているので注意が必要です。

当ファンドのウリは、名を冠しているノーロード(購入時手数料0)なのでしょうが、現在の投資信託市場において、ノーロードというのはそこまで大きな特徴ではありません。特に、つみたてNISAに対応している投資信託においては、ノーロードでない商品の方が少ないです。

MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークに採用しているため、投資対象の地域・国は、ケイマン諸島(英国の海外領・カリブ海の西にある3つの島々)や東アジアに偏っています。純資産総額の約28%がケイマン諸島に、約36%が台湾・韓国・中国などの東アジアに配分されています。ただし、ケイマン諸島に属する銘柄の多くが中国や台湾の企業となっているため、実質的に6割以上を東アジアが占めています。

 

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