三井住友DS-三井住友・DC新興国株式インデックスファンド

 

 

三井住友DS-三井住友・DC新興国株式インデックスファンド(以下、三井住友・DC新興国株式インデックスファンド)は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドは、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を代表とする東アジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式への投資は、1つのマザーファンド(エマージング株式インデックス・マザーファンド)を通じて行います。エマージング株式インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、三井住友・DC新興国株式インデックスファンドもインデックス型の運用になります。

 

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの交付目論見書(2023年2月22日)はこちら

三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの交付運用報告書(第12期:2022年11月30日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・エマージング
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2011年4月18日
決済日毎年11月30日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3740%(税抜:年率0.3400%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

エマージング株式インデックス・マザーファンドへの投資を通じて、MISCI コクサイ・インデックス(配当込み・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

主として、新興国の株式、新興国の株式指数を対象とした先物取引、新興国の株式などを主要投資対象とする上場投資信託証券(ETF)に投資する。

 

特色②

MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス
米国の調査会社Morgan Stanley Capital International(MSCI)社が算出する新興国株式の株価指数です。新興国の大型株と中型株で構成され、時価総額加重平均で算出しています。

上位組み入れ銘柄

 

特色③

ファンドの資産規模、市場動向に応じて株式、株価指数先物取引、上場投資信託(ETF)、短期公社債など、為替取引を組み合わせて運用を行う。

 

特色④

外貨建て資産について、対円での為替ヘッジは原則として、行わない。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年12月30日時点)

設定からの期間12年(2011年4月18日~)
基準価額の増減10,000円⇒14,716円:4,716円
トータルリターン52.69%(2023年2月28日)
純資産総額48.0億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:14.1%・15.0%
2021年:9.3%・11.1%
2022年:(2.0%)(1.3%)
収益率2018年:(18.2%)
2019年:17.2%
2020年:8.5%
2021年:7.8%
2022年:(7.0%)
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド:交付目論見書より
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額48.0億円(2022.12.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:818百万円
2021年:1,221百万円
2022年:630百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.39%
5年:1.90%
設定来:3.64%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(2.0%)
3年:21.4%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3740%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス1.1ポイント☆☆(Bad)
シャープレシオ3年:0.47
5年:0.20
設定来:0.27
☆☆☆(Bad)
標準偏差3年:18.91
5年:18.81
設定来:19.63
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:新興国の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期15,634円から当期15,327円(前年比-307円)に下落しました。
  • 純資産総額:50億円未満の小規模ファンドです
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。流入額はそれなりです。
  • トータルリターン:直近3年間の年率7.39%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.3740%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるMSCI エマージング・マーケット・インデックスから乖離しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンはやや小さいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は大きいです。

 

総評

三井住友DS-三井住友・DC新興国株式インデックスファンド(以下、三井住友・DC新興国株式インデックスファンド)は、新興国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにMSCI エマージング・マーケット・インデックスを採用しています。そのため、中国を代表とする東アジアの銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

新興国の株式市場は、香港や中国市場は下落しました。湾や韓国市場は下落しました。東南アジア市場は総じて上昇しました。為替市場は、米ドル・円相場は米ドル高・円安が進みました。2022年11月から期末にかけては米ドル安・円高となりました。投資対象市場の通貨も期を通じて対円で上昇しました。

運用成績は総じて芳しくなく、どの項目も平均または平均を下回っています。特に、トータルリターンが小さいにもかかわらず、ファンド自体および潜在的なリスクを抱えていることが問題です。新興国の株式に投資する投資信託全体に言えることですが、コロナ禍で先進国は市場を伸ばした一方で、新興国は停滞気味に経過しました。また、2021年末2022年当初の世界がアフターコロナに移行しようとするタイミングで、中国の恒大集団のデフォルト危機、ロシアのウクライナ侵攻、上海のロックダウンと、主要な新興国の大きな変化が生じています。この変化はいずれも株価の上昇にはつながらないでしょう。

投資対象に、新興国の株式を中心とした上場投資信託(ETF)も入っています。2021年末にはロシアやサウジアラビアの上場投資信託(ETF)が上位組み入れ銘柄として名を連ねていますが、次の交付目論見書の発行までには、この2つの上場投資信託(ETF)が上位組み入れ銘柄から抜けている可能性もあります。

 

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