農林中金-農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500

 

 

農林中金-農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500(以下、農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500)は、農林中金全共連アセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、GAFAを中心とした米国の有名企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

米国の株式への投資は、1つのマザーファンド(S&P500インデックス・マザーファンド)を通じて行います。S&P500インデックス・マザーファンドはインデックスファンドであるため、農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500もインデックス型の運用になります。

 

農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500の交付目論見書(2023年2月16日)はこちら

農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500の交付運用報告書(第5期:2022年11月15日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域海外・北米
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年12月19日
決済日毎年11月15日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジなし
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に対して、年率0.4950%(税抜:年率0.4500%)をかけた額

 

ファンドの目的

S&P500指数(当社円換算ベース)と連動する投資成果を目指して運用を行う。

 

特色①

米国の株式などを主要投資対象とし、S&P500指数(当社円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドである。

S&P500指数
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する米国株式の株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄を、時価総額加重平均方式により指数化しています。

上位組み入れ銘柄

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:✕
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

*農林中央金庫(JAバンク)だけで取り扱いあり

  

運用実績(2022年12月30日時点)

設定からの期間5年(2017年12月19日~)
基準価額の増減10,000円⇒17,619円:7,619円
トータルリターン(設定来)87.52%(2023年2月28日)
純資産総額87.1億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:12.7%・11.6%
2021年:42.9%・42.2%
2022年:5.0%・4.1%
収益率2018年:(8.1%)
2019年:29.7%
2020年:9.7%
2021年:43.7%
2022年:(6.5%)
農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500:交付目論見書より
農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額87.1億円(2022.12.30)☆☆☆(Bad)
資産の流入出2020年:592百万円
2021年:2,368百万円
2022年:3,518百万円
☆☆☆☆(Normal)
トータルリターン3年:19.46%
5年:13.99%
設定来:12.94%
☆☆☆☆☆(Good)
騰落率1年:5.0%
3年:60.6%
☆☆☆☆☆(Good)
信託報酬0.4950%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離プラス0.9ポイント☆☆☆(Normal)
シャープレシオ3年:1.06
5年:0.82
設定来:0.77
☆☆☆☆☆☆(Very Good)
標準偏差3年:18.46
5年:17.94
設定来:17.78
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:米国の株式市場が上昇したことなどがプラスに寄与しました。結果、前期18,226円から当期19,137円(前年比911円)に上昇しました。
  • 純資産総額:80億円超の中堅ファンドです。
  • 資産の流入出:3年連続で資産が流入しています。流入額もそれなりです。
  • トータルリターン:直近3年間の年率19.46%。非常に大きなリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.4950%。インデックスファンドの中で平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークであるS&P500指数からやや乖離しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは大きいです。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

農林中金-農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500(以下、農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500)は、米国の株式に投資する投資信託で、ベンチマークにS&P500指数を採用しています。そのため、GAFAを中心とした米国の有名企業の銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

組み入れ銘柄の上位は、誰もが知っている超有名企業ばかりです。その超有名企業が純資産総額に対して25~35%程度を占めているため、収益性が非常に高くなっています。特に、2021年は新型コロナウイルスの流行から反発して、米国の株式市場の株価バブルとなりました。農林中金〈パートナーズ〉つみたてNISA米国株式・S&P500は、設定からのほとんどの期間が、この株価バブルの時期にリンクしていたため、平均年率(≒設定来のトータルリターン)が一時30%を超えるとい事態を招きました。当然、このハイリターンがいつまでも続くことはないでしょうが、S&P500指数をベンチマークとする投資信託の爆発力を体現しました。ただし、2021年末から世界的に株価が下がり、それに連動して当ファンドのリターンも下がったため、現在は平均年率17%程度に落ち着いています。

運用成績は総じて良好で、文句をつける部分がありません。ファンドの規模は完全に安定しているわけではありませんが、そこまで問題となるような数字ではありません。資産の流入状況も良いため、長期的には100億円の大台に乗ってくるでしょう。ハイリターンの影響もあり、3年間のシャープレシオが1.00を超えており、リスク以上にリターンを得ていることがわかります。信託報酬は税込みで約0.5%ですが、割高と感じる数字ではありません。

最大のポイントは、現時点(2022年4月)で当ファンドを売買できるのが、農林中央金庫(JAバンク)だけだということです。JAバンクを利用している投資家にとっては魅力的な投資候補となり得ますが、インターネット証券を利用している多くの投資家にとっては、まったく意識されないファンドになってしまうでしょう。同委託会社の商品では、NZAM・ベータシリーズなどが候補になります。

 

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