ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本)

 

 

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本)(以下、ファンドパック日本)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

ファンドパック日本は、3つの資産(国内株式、国内REIT、国内債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに3つの資産を代表する指数を合わせた(3指数)合成ベンチマークを採用しています。また、3つの資産の投資比率は、国内株式15%、国内REIT15%、国内債券70%となっています。

3つの資産への投資は、3つのマザーファンド(ニッセイ・国内株式インデックス・マザ-ファンド、ニッセイ・J-REITインデックス・マザーファンド、ニッセイ・国内債券インデックス・マザーファンド)を通じて行います。3つのマザーファンドはすべてインデックスファンドであるため、ファンドパック日本もインデックス型の運用になります。

 

ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本)の交付目論見書(2023年2月21日)はこちら

ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本)の交付目論見書(第5期:2022年11月21日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産資産複合
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年11月17日
決済日毎年11月20日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無制限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.3102%(税抜:年率0.2820%)をかけた額

 

ファンドの目的

投資対象の異なる3つのマザーファンドを主要投資対象とし、実質的に国内の株式、不動産投資信託(REIT)、債券市場の動きに連動する投資成果を目標に運用を行う。

 

特色①

各マザーファンドへの投資を通じて、複数の資産に分散投資を行う。

東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所市場第一部に上場しているすべての日本企業(国内の普通株式の全銘柄)を対象とした株式指数です。昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。
東証REIT指数
東京証券取引所が算出する東京証券取引所に上場している不動産投資信託(REIT)の全銘柄を対象にした指数です。時価総額に応じた組み入れ比率になるように算出しています。
NOMURA-BPI総合
野村証券が算出する日本の公社債の流通市場の動向を表す指数です。インカムゲインを考慮した時価総額加重平均で算出します。

 

特色②

各資産への投資割合は、基本投資割合を維持することを目標とする。

基本投資比

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:〇
楽天証券取り扱い:〇
松井証券取り扱い:〇
SMBC日興証券取り扱い:〇
マネックス証券取り扱い:〇

 

運用実績(2022年11月末日時点)

設定からの期間5年(2017年11月17日~)
基準価額の増減10,000円⇒10,868円:868円
トータルリターン(設定来)8.35%(2023年3月31日)
純資産総額1.3億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:(2.3%)(2.4%)
2021年:6.3%・6.8%
2022年:(3.0%)(2.5%)
収益率2018年:(0.5%)
2019年:7.1%
2020年:(0.4%)
2021年:4.4%
2022年:(2.9%)
ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本):交付目論見書より
ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本):交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額1.3億円(2022.11.末)☆(Worst)
資産の流出入2020年:26百万円
2021年:30百万円
2022年:36百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:2.35%
5年:1.43%
設定来:1.52%
☆☆(Very Bad)
騰落率1年:(3.0%)
3年:1.0%
☆☆☆(Bad)
信託報酬0.3102%(税込)☆☆☆☆☆(Good)
ベンチマークとの乖離マイナス0.3ポイント☆☆☆☆☆(Best)
シャープレシオ3年:0.61
5年:0.36
設定来:0.36
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:3.95
5年:4.20
設定来:4.09
☆☆☆☆☆☆☆(Minimum)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期11,222円から当期10,887円(前年比-335円)に下落しました。
  • 純資産総額:1億円程度の極小規模のファンドです。
  • 資産の流出入:3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率2.35%。リターンはほとんど期待できません。
  • 信託報酬:税込み0.3102%。バランス型の投資信託の中では低コストの部類に入ります。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである合成ベンチマークとの乖離は小さいです。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅は非常に小さいです。

 

総評

ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(国内・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック日本)(以下、ファンドパック日本)は、3つの資産(国内株式、国内REIT、国内債券)に投資する投資信託で、ベンチマークに3つの資産を代表する指数を合わせた(3指数)合成ベンチマークを採用しています。また、3つの資産の投資比率は、国内株式15%、国内REIT15%、国内債券70%となっています。

3つの資産の投資比率は、国内株式が15%、国内REITが15%、国内債券が70%となっています。そのため、当ファンドは安定運用の投資信託となっています。標準偏差などのリスク指数は小さく、反対にリターンなども小さくなっています(ローリスク・ローリターン)。ただし、純資産総額や資産の流入状況も芳しくなく、リターンが小さいため、シャープレシオも上がりません。結果的に運用以前のファンド基盤にやや不安があるといった状態です。

兄弟ファンドであるニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)(愛称:ファンドパック3)(以下、ファンドパック3)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT)(愛称:ファンドパック5)(以下、ファンドパック5)、ニッセイ-ニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式/REIT/債券)(愛称:ファンドパック7)(以下、ファンドパック7)は、それぞれ3つ(国内株式、先進国株式、新興国株式)、5つ(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)、7つ(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT、国内債券、先進国債券)の資産に投資する投資信託です。ファンドパック日本との違いは国内以外の資産にも投資しているかどうかです。また、ファンドパック3やファンドパック5は債券への投資がなく、債券への投資があるファンドパック7もファンドパック日本より債券への投資比率は小さい(50%)です。そのため、ファンドパック3・5・7はいずれもファンドパック日本よりもリターンが大きくなっています。当然のことながら分散性も優れています。

兄弟ファンドと比較してしまうと、ファンドパック日本の魅力は減退します。ただし、現行のつみたてNISA対応の投資信託において、国内債券への投資比率が70%ある商品はほとんどありません。つみたてNISAの枠内で、国内債券に積極的に投資していきたい場合には、当ファンドが有力な候補になってくるでしょう。単体の運用性で売買を判断するというよりは、個人のポートフォリオ構築の過程で光る商品であるといえます。

 

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