しんきん-しんきんノーロード日経225

 

 

しんきん-しんきんノーロード日経225(以下、しんきんノーロード日経225)は、しんきんアセットマネジメント投信株式会社(委託会社)のファミリーファンド方式のインデックスファンドです。

しんきんノーロード日経225は、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

国内の株式への投資は、1つのマザーファンド(しんきん・日経平均・マザーファンド)を通じて行います。しんきん・日経平均・マザーファンドはインデックスファンドであるため、しんきんノーロード日経225もインデックス型の運用になります。

 

しんきんノーロード日経225の交付目論見書(2022年12月10日)はこちら

しんきんノーロード日経225の交付運用報告書(第5期:2022年9月12日)はこちら

 


 

基本情報

単位型・追加型追加型
投資対象地域国内・日本
投資対象資産株式
補足分類インデックス型
投資形態ファミリーファンド
設定日2017年10月31日
決済日毎年9月10日(休業日の場合は翌営業日)
収益配分年1回
為替ヘッジ
信託期間無期限
NISA一般・つみたて

 

手数料

購入時手数料なし(ノーロード)
信託財産留保額なし
運用管理費用(信託報酬)日々の純資産総額に年率0.4290%(税抜:年率0.3900%)以内をかけた額

 

ファンドの目的

わが国の株式市場の動きと長期成長を捉えることを目標に、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果の獲得を目指す。

 

特色①

日経平均株価(日経225)の動きに連動する運用を目指すファンドである。

日経平均株価(日経225)
日本経済新聞社が算出する日本株式の株価指数です。東京証券取引所第一部に上場する約2,000銘柄のうち、市場流動性の高い225銘柄を選出し、その平均株価を指数としています。

上位組み入れ銘柄

 

特色②

日経平均株価(日経225)という知名度の高い指標に連動することを目指すため、値動きがわかりやすいファンドである。

 

特色③

購入時および換金時の手数料が掛からないノーロードファンドである。

 

取り扱い証券会社

SBI証券取り扱い:✕
楽天証券取り扱い:✕
松井証券取り扱い:✕
SMBC日興証券取り扱い:✕
マネックス証券取り扱い:✕

*地方の信用金庫だけ取り扱いあり

 

運用実績(2022年9月30日時点)

設定からの期間5年(2017年10月31日~)
基準価額の増減10,000円⇒12,671円:2,671円
トータルリターン36.53%(2022年11月30日)
純資産総額10.2億円
分配金実績発生していない(累計0円)
騰落率(基準価額:ベンチマーク騰落率)2020年:10.7%・8.6%
2021年:32.0%・30.8%
2022年:(4.8%)(6.1%)
収益率2018年:(10.9%)
2019年:20.2%
2020年:18.0%
2021年:5.9%
2022年(8.5%)
しんきんノーロード日経225:交付目論見書より
しんきんノーロード日経225:交付目論見書より
しんきんノーロード日経225:交付目論見書より

 


 

当サイトの評価

項目数値評価
純資産総額10.2億円(2022.9.30)☆☆(Very Bad)
資産の流入出2020年:106百万円
2021年:258百万円
2022年:64百万円
☆☆☆(Bad)
トータルリターン3年:7.81%
5年:5.76%
設定来:6.32%
☆☆☆(Bad)
騰落率1年:(4.8%)
3年:37.9%
☆☆☆☆(Normal)
信託報酬0.4290%(税込)☆☆☆☆(Normal)
ベンチマークとの乖離プラス1.5ポイント☆(Worst)
シャープレシオ3年:0.51
5年:0.42
設定来:0.45
☆☆☆☆(Normal)
標準偏差3年:17.64
5年:16.82
設定来:16.72
☆☆☆(Slightly Large)

 

評価コメント

  • 基準価額:国内の株式市場が下落したことなどがマイナスに寄与しました。結果、前期14,523円から当期13,827円(前年比-696円)に下落しました。
  • 純資産総額:10億円程度の小規模ファンドです。
  • 資産の流入出: 3年連続で資産が流入しています。ただし、流入額は微々たるものです。
  • トータルリターン:(直近3年間の)年率7.81%。堅実なリターンが期待できます。
  • 信託報酬:税込み0.4290%。インデックスファンドの中では平均的な数字です。
  • ベンチマークとの乖離:ベンチマークである日経平均株価(日経225)とはやや乖離しています。
  • シャープレシオ:リスクに対するリターンは平均的です。
  • 標準偏差:基準価額のブレ幅はやや大きいです。

 

総評

しんきん-しんきんノーロード日経225(以下、しんきんノーロード日経225)は、国内の株式に投資する投資信託で、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しています。そのため、国内の株価の高い銘柄を中心にポートフォリオを構築しています。

つみたてNISAに対応した投資信託であるものの、メガバンクや大手のインターネットバンクでは販売されていません。販売会社は一部の信用金庫——東北地方:山形信用金庫・米沢信用金庫・白河信用金庫、関東地方:川口信用金庫・城北信用金、北陸地方:のと共栄信用金庫、東海地方:西尾信用金庫——のみとなっています。そのため、一般的な投資家にとって当ファンドに触れる機会はそう多くないと思います。

国内の株式市場は、2021年9月は上昇しましたが、10月から11月にかけては下落しました。2021年12月に一度上昇したものの、2022年1月に大きく値を下げる動きになりました。2022年2月は堅調な場面も見られましたが、3月にかけては値を下げる動きとなり、期中最安値まで下落しました。その後、一時的に上昇したものの、2022年4月に再び下落しました。2022年5月中旬から6月初旬にかけては値を戻しましたが、その後は大きく下落しました。2022年7月以降はおおむね上昇して期末を迎えました。

運用成績は芳しくありません。特に、純資産総額と信託報酬の数字が引っかかります。純資産総額は10億円程度で、資産の流入出の状況も決して良いとは言えません。トータルリターンは直近では5%を超えていますが、10%に届くファンドではなさそうです。また、信託報酬は他のインデックスファンドと比べても、そこまで大きいと言えるの数字ではありませんが、投資対象を国内の株式に限定し、ベンチマークに日経平均株価(日経225)を採用しているインデックスファンドの中では気になる数字であると言わざるを得ません。直近3年間においては、ベンチマーク騰落率を大きく上回る基準価額の騰落率となっており、本来であればプラスに捉えるべきところですが、インデックスファンドとして評価するのであれば、ベンチマークと乖離していない方がいいでしょう。

名を冠するように、ノーロードがウリなのでしょうが、現在のつみたてNISA市場において、ノーロードは「普通」である、そこまで押し出すほどのインセンティブはありません。当ファンドのポジティブ要素としては、直近はベンチマークを大きく上回っているということでしょうか。

 

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